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「なかなか起きないね、カネモリ。」
「命に別状はありませんが、完全にのびてしまってます。
起きるのには時間が掛かるでしょうね…。」
「セオ。」
「ごめん…。俺引き摺って持ってくから。」

「そ、その必要はっあ、あぁぁりませんぞ!!
こ、このような場合はっ出番のす、少ない我々にっ…はぁ、はぁ
おぉ、お任せください、ま…せ。」

突然聞こえてきた苦しそうな声の主は、どうやらセオの様々な凶器が詰まった
バックから自力で這い出てきたらしい。

「はぁ、はぁ…あぁ、あれほど密封しないでくださいと…言ったはずでしたが。」
「………そうだっけ?」
「…はぁ。と、とりあえずはブライアンの馬鹿から金属類を没収してもらえますか?」
「金属類っていうと、ベルトとか…服のボタンまで全部か?」
「えぇ、勿論です。とりあえず金属はダメです。」
「何故じゃ?」
「我々が通る道では武器、金属の類は持ち込み不可となります。
持ち込んだ場合、道は途中で途切れ永久に彷徨うこととなりますのでご注意ください
ついでに今日は新月。色々と最悪の条件となってます。
絶対に、私から離れないでください。何が起こっても保障はいたしません。」

彼らの“帰り道”についての説明が終り、ブライアンの金属類は全て外された。

「…この銀歯、どうすれば?」
「抜くか。」
「抜いた方がいいですね。」
「抜くって、そんな勝手に抜いてイイモノなのか!?」
「……いいんじゃ、ない?」

ペンチを握ったセオが困った顔をする。
ブライアンの安全を考えるのなら抜いた方がいいのだが…
抜いてしまえば、今後の嫌がらせがエスカレートしそうで気がひける。

「えぇい、お貸しなさい。
ブライアン、ちょっと失礼しますよ。」

無理やり口を開き、ペンチを突っ込むブラウニー。

「本気で、抜くの?」
「そうでもしないとこの馬鹿の身が危険ですので。
ついでにいうと、無事に回収するのが今回の仕事。
失敗すれば怖い副船長から握り殺されしまいますが故。せいやっ。
おや、お目覚めですか?え、あぁこれですか?貴方の歯ですね。
大丈夫ですよ、接着剤でくっつきますってさぁ行きましょう。」

道の中へ消えていくブライアンを見送る一同。

「歯って抜いたらくっつかないんじゃ?」
「………。」
「なんともまぁ、便利な道ですわね。」
「うむ。じゃが、金属の類と武器の持込ができぬのが残念じゃな。」
「それにしても、いつまで経ってもこの道。消えないな?」

しばらく様子を見ていると、先ほどのブラウニーが慌てて走り出てきた。
そして、パチンと指を鳴らすと道はスッと消えてしまった。

「だいじょぶ?」
「ええ、それよりも急いだ方がよろしいかと。時間は待ってくれませぬ。」