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…黒き船の暗き部屋で―――室内には多くのディスプレイに映像が表示されている―――研究者風の男が一人、誰にでも、と言うわけなく呟く。
「いよいよか…」
その男の名は『アイン・アシム』、彼が今目を向けているのはその中の一部の画面だ。その画面内に映されているのは―――
―――時は一月前に戻る。ある男と、少女と、メイド服の女性の間では、
『本当にそれは成功するの?』
『ああ、奴の話だとそこまではほぼ確実だ、って言ってたぜ』
『…貴方はどうするのですか』
『当然だろ、こんなところにはもういたくねぇからな、そっちはそれからどうするんだ?』
『私達は…』
金髪の少女と、橙色の髪の女性の間では、
『―――ということだけど、製作は順調?』
『こっちの方はもうすぐなんだけど、もうひとつの方は…』
『間に合う…の?』
『絶対に間に合わせてみせるよ』
彼らが話していたこと、それは。
この船からの離反することだ。計画者はアイン、この船で起こった『あること』をきっかけにこの船の進行を止める計画を練ってきた。そして―――
今からが見ているもの、それは。それに賛同した者達。暫く見ている間に彼らがつけていた―――製作していたものの一つ―――イヤホンマイクから、各々から準備が出来た、との旨の言葉が聞こえてきた。全員の準備が出来た、と言う言葉を聞いたのを確認し、彼はマイクのスイッチを入れて短く言った。
『これより作戦開始だ』

彼らの長い一日がいまから始まる。