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 それは、植物園のアルバイト・ネクとロキが魔物化したラフレシアに追われる羽目になる
少し前の出来事—

 『……………………。』
巨大カブトムシ・メルカーバ。
巨大カマキリ・キラーマンティス。
巨大トンボ・ギガネウラ。
獣(けだもの)と違い、昆虫どもは獲物を前にしてさえ吠えも唸りもしない。
ただ静かに、捕食のタイミングを図るばかりだ…。

—SKILL TRACE SYSTEM ON. TIME COUNT 120sec ・・・・・・START—

 強敵を目前にして、持てる力を全解放しない手はない。
空也・エンリケ・リスティ・ルイン・シータの5人は迷わず、携帯電話のスキルトレースを
実行していたのだった!
「シータさんはギガネウラ。
ルインさんはキラーマンティス。
エンリケ先生と私はメルカーバを相手に!
…リスティさんは、後方支援です。」

 「さぁさぁ、食らいなさーい! 『ビーム』!!」
空に飛び上がったシータのウェポンウィングが数条の光線を発射するものの…
〈カカッ!〉
彼女のスーツと同じように銀白の光沢を放つギガネウラの全身は、あたかも鏡のように
ビームをすべて乱反射させてしまった!?
 「むむぅ、なかなかやるねっ? 『ミサイル』っ!!」
今度は空中で身体を翻し、意表を突いた角度から誘導実体弾を撃ち込む。
しかし…
〈ゴワァ〜〜ッッ!!!〉
巨大トンボは信じられないことに、口から火炎の束を吐き出した!
その激しい熱はシータの放ったミサイルの誘導システムを掻き乱し、ミサイルはあろう
ことか彼女に向かって戻って来るではないか!?
「イヤぁ〜〜ッ、こっち来んなぁぁーーッッ!!」
自分の撃ったミサイルに追い回される羽目になった可哀想なシータは、結局ミサイルを
「バリア」で防御したのだが…

—TIME OUT—

それらが彼女が2分間で出来たことの全てであった。

 「さぁ…、こちらから先に行かせてもらうわ、カマキリ!」
純白の甲冑を纏ったルインが、長大なランスを振り回す技「ブランディッシュ」を繰り出す
ものの…
〈ヒュン ヒュン…〉
キラーマンティスは細身の身体を器用に反らし、彼女の攻撃を次々と回避する。
そしてついに…
〈ガキッ!〉
巨大カマキリの前脚の鎌が、ランスの穂先を掴んでしまった!
「クッ…!」
ランスの両端を掴むルインとキラーマンティスの力比べ。
…しかし、両者の力は拮抗し、勝負はなかなか動かない。
「ミ゙ミ゙ミ゙ジヂジミ゙ミ゙ヂミ゙ジヂミ゙ミ゙ジミ゙ジジヂミ゙ミ゙………」
突如カマキリの腹から発せられる、耳を劈き(つんざき)頭の中を掻き乱すような鳴き声!
「ぐ…ぐあぁッ!!」
少女らしからぬ苦悶の声を上げたルインは、思わずランスを手放し両手で耳を塞いで
しまった!
(…この鳴き声を聞き続けていては、精神がおかしくなってしまうわ。
『正常化《ノーマライズ》』を続けて、気を確かにしなければ……)

—TIME OUT—

キラーマンティスの不快音波が止んだとき、無情にもルインの2分間もまた終わりを告げた。

 「ふんっ! ふんっ! そいやぁーッッ!!」
「はっ! はっ! せいッッ!!」
ハンマーと刀で武装したエンリケと空也が、二人掛かりでメルカーバに攻撃を仕掛ける。
エンリケは後ろから、そして空也は前から。しかし…
〈ガンッ! ガンッ! カンカンカンッッ!!〉
巨大カブトムシの堅牢な甲殻はバトルハンマーの重い一撃を難なく跳ね返し、
太く長い角は刀の鋭い一閃を呆気(あっけ)なく打ち払う!
 「おいリスティ! 他の連中はどんな感じだ?」
「先生…、みんな…苦戦しています。」
「そうか……。
空也、お前さんはクルマ運転できるか?」
「えぇ…、一応は。」
「なら、今から俺のクルマこっちへ寄越して(よこして)くれないか?」
「…でも、入口のゲートは…」
「ゲートの両側は生け垣だろ? そこをブチ破るんだ!
…多少の傷や凹みは気にするな。今は緊急事態だからなっ!」
「…承知しました、先生。お先に失礼を!」
エンリケが投げて寄越したクルマのキーを受け取り、空也は戦いの場を後にした。
 「…さぁ…、ここからは俺が相手だ! 掛かってこい!!」
バトルハンマーを振り上げ、メルカーバの角を打ち払おうとした次の瞬間、
〈バスッ! バスバスッ!!〉
尻を曲げて正面に向け、熱い毒ガスのようなものを噴射したではないか!?
「ぐわ…っっ……! 目が…目が熱いッッ!!」
「エンリケ先生ッ!!」
よろけ倒れるエンリケと、彼に駆け寄るリスティ。
「…聖女の癒し手、その指先より淡き白の救いを。『正常化《ノーマライズ》』!」
彼女の聖なる力のおかげで視力を取り戻すエンリケ。
それでも火傷のヒリヒリした感触は、まだ顔面に残っている。
今度は『治癒《リラ》』で火傷の治療を施すものの…

—TIME OUT—

2分間の制限時間が切れ、彼らは戦う力を失った…。

 『うぅっ……。』
スキルトレースの制限時間を切らし、しばらく無力となってしまったエンリケ一行。
「フッフッフッ……。」
まるで無傷の三大昆虫を従えて笑みを浮かべる妖精。
もはや絶体絶命……
〈ガサガサッッ…ヴロォン!!!〉
…かと思いきや、入場ゲート脇の生け垣を突き破り、空也の運転する4輪駆動車が突入!
「先生! みんな! 乗って下さい!!」
運転手は、再びエンリケに交代。
そして変身を解いた全員がクルマに乗り込む。
〈カササッ!〉
彼らの行動を止めるように、キラーマンティスが前に出るものの…
〈ヴォン! …バキバキッ……〉
凶悪なまでに堅牢なクルマは、無鉄砲で哀れなカマキリをそのタイヤの下に轢き潰して
しまった!
「…物共、退ケッ!!」
妖精はギガネウラの背に乗り、退却の命を下す。
〈ワサワサワサワサ……〉
植物園の奥に向かって飛び去ろうとするメルカーバとギガネウラを追うように、
〈ヴウォン!〉
エンリケたちの4輪駆動車は大地を蹴って加速を始めた…。


パーティキャラ残りXP
空也   6回
エンリケ 7回
リスティ 8回
ルイン  8回
シータ  5回

連絡可能な別行動キャラ
ティール
セオ
(以下パーティーA)
クリア
アイン
エルナ
トート
エミリア
イル

連絡可能な待機クリエイター
レイス

連絡可能の戦線離脱キャラ
エルンスト

連絡不明のキャラ
ライト
ネク
ロキ