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 そんなこんなで、告白する事を決めてから時間はまるで矢の如く俺の前を許可なしで通過していった。何なんだ、この速さは!
 気づいたら俺は、自分のベッドの上でパジャマにも着替えず寝ていた。勿論風呂にも入っていなかった。
 というわけで、俺は今日の朝、少し遅めに起きたのにもかかわらず朝風呂につかり、そして朝食も食べずに家を飛び出してきた。

 話は逸れるが、俺には2人の姉貴がいる。一人は高2の結華姉貴、そしてもう1人が高1の綾華姉貴だ。この2人は俺の鬼門といっても過言ではない。
 2人の姉貴は、何かと俺をからかいの対象にしてくる。そして始末が悪いのは、結華姉貴が物凄く勘が鋭いってことだ。ヤツには俺の考えている事がほとんど全て伝わっているらしい。
「翔今これ食べたいでしょ?」
「これ、取ろうとしてたよね?」
 例を挙げれば枚挙に暇がないのだが、とりあえず結華姉貴は手ごわい。
 そして綾華姉貴だが、こっちははっきり言って頭が少々アレなので、やりこもうと思えば簡単に丸みこめる。だが、問題なのは、ヤツが結華姉貴を盾にしている事だ。俺はそれが腹立たしくて仕様がない。おまけに、姉が2人もいるせいで、俺のお小遣いは本当に少ない。中2で800円しかもらってない奴がこの世のどこにいるんだろうか。それに加えて、結華姉貴が月に5000円貰っているのもこれまた腹立たしい。

 そんな訳で、話は今日の朝に戻る。
 慌てて朝風呂から出たところで、俺は結華姉貴に出くわした。
「翔、アンタ今日重要な告白でもするわけ?やけに気合入ってるけど。」
 俺はその時栄養ドリンクを飲んでいたのだが、危うくそれを口から出しそうになった。おまけに奴は俺に不意に話しかけてきたために、俺は心の準備もなく、最悪な事にほとんど真っ裸で姉貴の前で佇んでいた。
「何黙ってんの?」
「姉貴、今俺さあ、ほとんど裸なんだけど。寒いし恥ずかしいんだけど。」
「そんなことお姉さん聞いてないのよ?何か重要な事でもあるのって聞いてるの。」
「あの……。それ、答えたくないんですけど。」