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炎竜のたてがみ

じゅんさんを迎えてのおためしセッション。
1620ボールドホーム。
予言に殉じる戦士ドラゴニュートのお話。

■ 18 名前: aza :2006/08/21 20:22:27

炎竜のたてがみ(aza版ログ)

2006/8/12、下北沢
じゅん :ウィーヴィー M17 Siz14 App12 オーランス/狩人   特徴:頭弱げ、猫背
りんぞう:パルバリス  M26 Siz14 App07 オーランス/戦士   特徴:筋肉げ、剛髭
aza   :ザック    M26 Siz12 App12 イサリーズ/隊商護衛 特徴:お調子者系
NPC   :ドブス    M40? Siz15? App10? オーランス/戦士   特徴:飲んだくれ

1670年、海の期、2週目、サーター、ボールドホーム、ビオロムズイン
  • ティマーティン:傀儡王
  • ファザール:実質支配者
  • オーランス信仰は禁止されている。
  • 内陸の山がちな土地。
  • 春。

 PC達はそれぞれの理由で、ボールドホームの宿屋にいる。
 ウィーヴィーは、狩りの獲物を担ぎやって来たが、初めて一人での荷捌きに失敗し、へこんでいた。
 パルバリスは傭兵としての腕を売りたいが、表立ってオーランスと言う事もできず、仕事のえり好み中であった。(意外と金持ち)
 ザックは兄の仕切る隊商が盗賊団の襲撃を受けて壊滅的な状況となり、兄や護衛長の傷が癒えるまでの間、自分の腕で食いつなぎつつ、減った護衛の目処を立ててくるように言われ、とりあえずボールドホームへやって来たという所だった。

 その宿屋へ珍客がやってくる。
 Siz20はあろうかというトカゲ状の生き物(戦闘ドラゴニュート)と、その従者らしいSiz7ほどの同様の生き物(斥候ドラゴニュート)だ。
 彼は緊張が走る宿屋の食堂で平然と料理を頼み、食事をしながら、ゆっくりと視線を周囲を一周させた。
 パルバリスはその視線を(外見的には)平然と受け止め、やや睨み返した。
 すると彼はひょいと立ち上がり、パルバリスに近づくと擦過音の多い聞き取り難いサーター語で、話しかけた。

 ドラゴニュート(以下ド)は、「お前は強そうだ。雇ってやろう。」と言って、鱗の間から何か奇石のようなものを取り出して差し出した。
 パルバリス(以下パ)は、「まだ受けるとは言ってないぞ。何をするんだ?」と聞いた。
 ド「戦士の仕事だ。」
 パ「相手は?」
 ド「…。お前は女か?」
 パ「けっ。人だろうが、トカゲだろうが、癪に障るやついるもんだ。」と言って、受け取った。
 ド「あと3人好きに集めろ。」と言い残すと宿の部屋へと去っていった。

 静まり返っていた食堂にざわめきが戻る。
 パルバリスのそばに、小奇麗だが使い込まれた革服の男(ザック)が近づく。
 ザック(以下ザ)「おい、あんた。それなんだい?」
 彼の胸元には皮ひもでつられた車輪をかたどったチャームと、戦士像がゆれていた。
 それを見たパルバリスは「商人か?」と問う。
 ザ「まぁ、そんなようなもんだが…。ふーん。こりゃ最低でも500はするな。」
 そのやりとりを聞いていた猫背の狩人(ウィーヴィー)が、金儲けの匂いにつられて同行を申し出る。
 また、ザックも「面白そうだ。俺も行ってもいいぜ。」と話しに乗る。

 もう一人を物色し、勧誘をするが、なかなか乗ってくる者はいない。(当然だが)

 宿屋の主にドラゴニュートと同じ部屋に押し込められた一行は、緊張しながら一泊する。
 翌朝、宿屋の主ともめている常連らしい男(昨夜も声をかけたが酔っ払っていて話しにならなかった:デブス)を改めてパルバリスが勧誘する。
 彼は武具も質に入れてしまうようなぐうたらだが、どうやら腕はそれなりに立つようだった。食事代と質代を持つ事を条件に同行を約束させる。

 ドラゴニュートは昼をすぎた頃起き出してきて、出発すると言い出す。
 ド「定められた時に…」

 山道をすすむ奇妙な一行は、やがて夕方を過ぎ、夜になるが、強行軍は終わる気配がない。
 それどころか、しばらくすると周囲の景色がおかしな軌跡を残すようになり、やがて天空の星も線となって見えるようになる。
 デブスが呟く。「これは、ドラゴン魔法の高速移動…か?」

 やがて一行は石の板の上へと出る。
 どうやら板から下には、普通の人間の身長以上ぐらいの高低差があるようだった。
 周囲には山の影が見えるが、場所は特定できなかった。

 先頭を進んでいたドラゴニュートは石の中央で振り替えると、パルバリスに向かって宣言をする。
 ド「我はナンラクシュト。罪を血であがなう者なり。願わくば貴兄によりて、我が首がこの地に落ちんことを望む。」
 そして、驚く一行の前で変形を始める。
 やがてその姿は巨大化し、翼を生やし、火を吹く、まさに龍という様相へとなった。

 激闘の末、瀕死の重傷を負いつつも、彼を打ち倒し、首を落とす事に成功するパルバリス。
 その首を持ち上げ、語りかけるパルバリス。
 「お前の望みはかなえた。」
 首だけとなったナンラクシュトが応える。
 「こういう場合は、アリガトウと言うのだろう。…もうすぐ陽が昇る。」

 遠くの山影から、陽光が突如現れ、石舞台を照らす。
 すると、足元の石舞台は消え、地面に立っている事に気づく。

 昨夜の出来事が真実だった事を示すものは、パルバリスの手の中の「ナンラクシュトの角の一部」と、ウィーヴィーのかかえる「斥候ドラゴニュート」だけだった。


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