2008-03-30
少し連続して呟いてみようかと思う。
wikiよりブログのほうが向いてるんだけど、いまでも10以上抱えてるサイトをこれ以上増やしても仕方がないのでここで。まりおんさんのTOMEがwikiになったので、ざざっと内容をチェックしていたら、グローランサの他のサイトの解説ページへのリンクが多数潰れていた。
ああ、グローランサ、ほんとに遊んでる人が少なくなっているんだなぁ。
あまり外向けに発言しないようにしていたけど、テーブルトークゲーマーがグローランサを知る手段もほぼ皆無になっているので、グローランサとは何かということについて少し呟いてみようかなと思います。
グローランサって何さ(表の話)
表題としては「テーブルトークと公式設定」とでもしたほうがいいかも。グローランサは剣と魔法による冒険に満ちた世界です。というよく聞くアオリは置いておいて、何がグローランサかといえば「ヒーロークエスト」です。
多数の神が実在し、多くの魅力的な種族・文明が互いに覇を争っています。
プレイヤー達は様々な独創的なキャラクターで(以下略)
人は神々の行いを模倣することで、その神様が手に入れた「利益」のおこぼれに預かることができます。
どうやって模倣するかと言えば、普段から神様の教えに沿った行動をして、魔術的な力が高まる日には魔術で「異界」に踏み込んで「歴史以前に神様が実際に行った英雄譚」を演じて帰ってきます。
危険の大きいクエストに成功すれば相応の対価を得、失敗すれば命を失うことも多くあります。
あれ、これって何かに似てませんか?
-キャラクターを演じて -シナリオに参加して -成功すれば報酬を、失敗すれば命を失うそう。グローランサって、テーブルトークRPGそのものなんです。
なにを書きたいのかな?
書いてるうちに誰向けに何が書きたいのかよくわからなくなってきたので整理してみる。- テーブルトークが大好きで、グローランサを遊んだことが無い人に「グローランサで遊んでみたいな」と思わせたい。
- 自分と遊んでくれそうな人に「なゆたと遊んでみたいな」と思わせたい。
- グローランサファンに「こういう風に遊んでるよ」と伝えて安心?させたい。
- グローランサが衰退していく中で、なんで自分がグローランサで遊んでいるのか見つめなおしたい。
- プレイヤーに少しだけネタばらしをしたい。
しかし、1はねぇなw。こんなサイト見ないから。
でも「グローランサ」で検索を書けたときに引っかかって、ちょっとしたきっかけになる程度には意識しよう。
まあ、それ以外主体で。
グローランサって何さ(裏の話)
上に書いたのは表の話。で、グローランサの魅力的な魔術法則や、莫大な文化人類学的な設定が議論好きの人を集める要素になっていて、「正しいグローランサはこうだ!」っていう議論がループで出る原因にもなっていたりします。
それは一定解決もされていて、だいたい下記のまりおんさんの記事がすべてです。
http://d.hatena.ne.jp/mallion/20070511/p1 より引用。
略語グローランサのコミュニティ周りにいない人にはこの文章だけだとなんのことやらわからないと思います。
- GAG – Generally Accepted Glorantha. 「だいたいみんなが認めているグローランサ設定」。
- Gregging - 「グレッギング」。グローランサ創造者のグレッグ・スタフォードが突然以前の設定と矛盾することを言い出してみんなを混乱に陥れること。エルマルが突如あらわれたり、クラロレラ中心部が第二期に沈んでいなかったことになったとか、HeroQuest のサプリメントによれば、1621年に起こるらしい「Fimblewinter」(1年にわたる冬)が、同じ時期を扱った「グローランサ年代記」には全く記述がないことなどが一例。設定を忘れたのかと思えば、しっかり設定は認識していながら意識的にやってるらしいのが質が悪い(笑)。しかし最近は「あーそうですか、では前の設定はどう解釈されるんですかねえ」とか流されることが多い。
- MGF – Maximum Game Fun. 「正しいんじゃなくて、楽しいことをしろ」というプレイ指針。グローランサは設定が多いのでことさら強調されるみたい。
- YGWV – Your Glorantha Will Vary. 「みんなグローランサは違うんだ」。たとえグレッグ・スタフォードでさえ、他の人のゲーム内でのグローランサには口を出せないんだという認識のこと。「グレッギング」があっても、俺のテーブル内の MGF を優先させろ、ということですね。もちろんグレッギングを取り込んで、ゲームが面白くなるなら取り込んだ方がよいでしょう。最近は、グレッグ氏が自分の発言の前に必ず言っている(笑)。
Q.公式設定のグローランサってあるの?
A.ありません。でも、グレッグ氏が一番権威がある。二番目が商業出版された本(新しいものほど優先される)。でも今は商業出版された本(HeroQuest と Mongoose RuneQuest)にグレッグが事前に手をいれていないので、それは注意。
まとめると
- 設定がどうだとかぐだぐだいってないで、楽しいゲームをしろ。
- そのセッションの中で設定したこと、起ったことがそのセッションの事実だ。
- 他人のセッションに自分のところの話を持ち込むな。
- グレッグ(グローランサのデザイナー)の設定を知ってると、他の人とゲームがしやすいかもね。
- だけどグレッグは世界設定をよく変える。整合性はつけないから自分達で考えろ。
つづく。⇒蒼き月の囁き/2008-03-31