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*バロシ
バロシ
メジャールーン:植物、大地
マイナールーン:豊穣、支配
1.神話と歴史
バロシは大地の神ヴェラルズと大麦の神エノーリの息子であり、ヴェラルズはジェナートの息子である。大暗黒の時代、ヴェラルズ王がこの地を襲った混沌のウジに打ち倒されたとき、エノーリ后はバロシを産み落とした。彼は混沌のウジと闘い、ウジを追い返したものの自身も石となって眠りについた。
1621年、フマクトの信者ランガリオンが彼を見出し、その神聖を回復させた。ランガリオンはバロシの大司祭となり、スネークパイプからアルダチュール周辺に大麦を広め、カルトを確立した。
バロシはいまだ癒えておらず、彼の土地スネークパイプは混沌の湧き出る地となっていた。バロシは混沌との永き闘いを決意し、その神性を闘いに向けて変化させていった。彼は大地の神だけではなく、古き戦いで肩を並べたバービスター・ゴアとフマクトを呼び、“混沌の敵”ストーム・ブルを呼び、“癒し手”を呼んだ。
次に彼は自らの夢に現れた死の剣を振るいし穀物の女神を求めた。その女神フローナンは数百年前に滅びた大麦の神で、闘いをその本性としていた。彼女はその力の大部分を失ってはいたが、バロシが大地の力を分け与え、彼女はバロシの妻となった。
バロシの最初の司祭ランガリオンはあまたの英雄的行いをした。彼によって救い出された囚われし大地の神ダラゼルニはその身をバロシに捧げた。ランガリオンはフローナンの女祭“巨漢”リタと共にその神を喰らい、それによってフローナンとバロシは分かち得ぬ絆を得た。ふたつの神は互いを深く理解し、ついにはひとつの神として奉られることになった。
2.カルトの生態
3.世界におけるカルト
バロシはアルダチュールからスネークパイプ盆地にかけて大麦を作るオーランス人の農夫たちから信仰されている。
入信者
必要条件:通常と同じ。必要な技能は〈斧攻撃〉〈製作(自然界の任意の対象)〉〈応急手当〉〈植物知識〉。
精霊魔術:《鋭刃》《破裂》《治癒》《防護》《第二の目》《敵の検知》。
侍祭
必要条件:司祭に準じる。フローナンの剣との兼職が認められる。
大麦(司祭)
必要条件:通常と同じ。加えて〈雄弁〉及び〈サーター語会話〉も50%が必要。
一般神聖魔術:すべて。
特殊神聖魔術:《収穫祈願》《吸収》《SIZ回復》《ヘビ支配》《》
下位カルト
フローナン
メジャールーン:植物、大地
マイナールーン:死、調和
フローナンはバロシの妻である。彼女は右手に剣、左手に斧を持った、麦の穂の髪を持つ三つ目の女性として描かれる。この穀物の女神でありながら死を振るう神は第二期の終わりに消滅したが、バロシによって再び命を取り戻した。
大地の秘密の力によってバロシと結び付いた彼女は、彼の敵を打ち倒す剣として崇められている。バロシカルトの中では彼女の死の力を揮う小数の戦士が養成される。技にすぐれたものはルーン王としての地位を得、“フローナンの剣”を名乗る。
フローナンの剣
必要条件:〈(右手剣)攻撃〉〈(左手斧)攻撃〉、〈任意の受け〉もしくは〈回避〉の3つがすべて90%以上であること。加えて〈視力〉〈忍び歩き〉〈応急手当〉〈登はん〉〈武器制作〉のうちの2つが90%以上であること。
一般神聖魔術:《延長》
特殊神聖魔術:《両刀使い》《神斧》《ノーム支配》
注記:フローナンの剣はバロシ寺院が戦闘をするときに部隊の指揮をとる。フローナンの剣はルーン王ではあるが、カルトの小ささゆえに神聖介入はD100でしか行えない。フローナンの剣は必要と認められたときにはノームの同盟精霊を得ることができる。
特記:フローナンの剣は女性でなくても構わないが、女性は「死の誓い」をたてることでいくつかの特典を得ることができる。死の誓いとは、子を産まぬこと、アンデッドを滅ぼすこと、である。誓いをたてた者はCONが+8される。さらに《両刀使い》の持続時間中であればいつでも、2MPを使うことで《無敵》と類似した効果を受けることができる。《無敵》と異なるのは〈回避〉は半分の成功率で行え、ラウンドの最後に自ら効果を打ち切ることができる点である。一度でも蘇生を受けたならば誓いの効果は失われ、二度と得ることはできない。
セリーシャ
セリーシャはバロシの姉である。幼き彼女は守られるべき存在として象徴される。戦闘能力のない女性、子供はこのカルトに所属し、バロシの保護を受ける。セリーシャは畏敬する兄に《活力付与》を提供する。
入信者
必要条件:言語を話せるようになってから15歳までの他のカルトに入ったことのない子供。POWを捧げる必要はない。
注記:セリーシャの入信者はPOWを捧げて神聖呪文を得ることはできない。礼拝をしてもPOWは上がらず、神聖介入も行えない。
女祭
必要条件:他のカルトに入ったことがない16歳以上の処女の女性であること。
一般神聖魔術:《セリーシャ礼拝》
特殊神聖魔術:《活力付与》《精神の治癒》
友好カルト
セリーシャは友好カルトから呪文を提供されることはないが、それらによって守られ養われている。
セリーシャ特殊神聖呪文
《精神の治癒》 Heal Mind 1ポイント
接触、瞬間、複合不可、1回限り
狂気や恐怖などによる精神的な障害を回復させる。《惑い》《消沈》のような精神に影響を与える呪文の効果も打ち消すことができる。INTやPOWが減少しているときは、正気に戻せても能力値の回復は行えない。
ヴェラルジ
メジャールーン:大地、闇
ヴェラルジはバロシの母違いの弟である。この弟が産んだ一族もまたヴェラルジと呼ばれ、スネークパイプの奥にひっそりと生活している。ヴェラルジは人間型をしたノームといった外観で、目も鼻もない。ヴェラルジの信仰は非常に原始的な祖霊崇拝である。信者はヴェラルジのみであり、彼らはPOWを捧げることもなく、ただ祖霊に祈るばかりである。当然司祭も存在しない。しかしバロシの信者はバロシを通じてこの神の魔術を手にいれることができる。バロシを崇める異形の弟はバロシに《防護》と《吸収》をもたらしている。もしヴェラルジが滅びたならバロシはこれらの魔術を失うだろう。
小さき泉
小さき泉はバロシ寺院の泉に棲む精霊である。この泉は水の精霊界につながっており、踏み込むと水の精霊達が引きずり込もうとする。ランガリオンが彼女を打ち据えたことによって、《水の精霊命令》がカルトにもたらされることになった。
青き広刃
青き広刃はフマクトの息子である。彼はヴェラルズ王の親衛隊長であった。彼はフローナンの剣に《霊魂放逐》を1回限りで提供する。
友好カルト
バービスター・ゴア:《大地の盾》を提供する。
チャラーナ・アローイ:《混沌からの治癒》を提供する。
ストーム・ブル:神聖呪文の提供は行われていないが、共に混沌と闘う。
アーナールダ:《肉体の治癒》を提供する。
穀物の女神:《四肢再生》を提供していたが、フローナンとの合併により提供は中止された。
同盟精霊:司祭はヘビを同盟精霊とする。ルーン王はノームを同盟精霊とする。またバロシカルトは水の精霊という特殊な精霊を持っている。これは大司祭から許可を得た司祭だけが《水の精霊命令》とともに得ることができる。
フローナンカルトの歴史
誕生
社会:フローナンはワームの友邦帝国の時代に実験的な交配種として作られた大麦とカラス麦の交配種である。この麦は交配者の予想のしない性質をあらわした。まずその粒の大きさは大麦を上回り、はるかに美味だった。天候の変化にも強く、荒れ地にも育ち、収穫量もカラス麦の倍近くあった。しかし、小麦とカラス麦から産まれるこの麦は、常に次世代を成すことのない染色体5倍体であった。
神話:フローラの娘フレンナは「静寂の竜」の司祭“刈る男”ドラ・ゾーグによって母の元から連れ去られた。彼女は陵辱され、引き裂かれ、エスローラによって貪られた。この行為によってエスローラはフローナンを孕み、フローナンは大地の神々の祝福とフローラの呪いを身に帯びて産まれた。彼女は穀物の神でありながら、豊穣の力をまったく失っていた。そして呪われた行為によって、死をその内に秘めていた。
歴史:第二期のスロントス中部で、ワームの友邦帝国に入り込んだ神知者たちは、8つの女神を結びあわせ大掛かりな大地カルトの結合を実験していた。その中の1柱は穀物の女神でなくてはならなかったが、エスローラのカルトは魔術という面からみると他の7柱に対して弱かった。そこでフロネラからフローナの神格の一部を持ち込み、地域を限定してエスローラとの融合を行なった。神の合成は成功したが、神知者たちの予想とは違った形であった。できあがった神は強大な力を持っていたが、豊穣の力を失っていた。しかし神知者たちの実験はそのまま継続された。
発展
社会:それでもフローナンは大麦とカラス麦を元に栽培されつづけた。なぜなら一度それを口にした者は、できるならばもう一度口にしたいと思ったからである。この変種を作る農民がワームの友邦帝国の中でも増え、異色の穀物の女神として多くの礼拝が為された。
神話:フローナンは強大な斧を持っていた。彼女は数々の困難を打ち破り、他の穀物の神を圧倒し、さらに大きな力を身に付けていった。しかしそれでも彼女の心が満たされることはなかった。
歴史:神知者たちはアーナールダ、アルドリア、アズリーリア、マーラン・ゴア、ゴゴーマ、タイコラテック、バービスター・ゴアに続きフローナンを八母神の1柱として位置付けた。大地の神々の魔術は結び付けられ、民に安心と安全をもたらした。この八母神の治める地域では干ばつも、飢饉も、地震も、犯罪も極度に減少した。
崩壊
社会:第二期の終わりのスロントスは何年にも渡る異常気象に襲われた。大地の力は弱り、枯果てていった。そして荒れた地でフローナンは変貌した。この麦は恐ろしき毒を持つ麦となり、あらゆる生物に-なかでも特に人間に-死を与えた。人々は彼女を作ることを忘れ、再びカラス麦の生活に戻っていった。フローナンの司祭たちはいつのまにかいなくなっていった。スロントスの沈没と機を同じくして、内陸部にあったフローナンの寺院も混沌の沼に呑み込まれた。
神話:フローナンは世界の法が侵されつつあることをアラクニー・ソラーラの導きによって知った。他の大地の女神たちはすでに病んでいた。この真実に気が付いていたフマクトと共に彼女は立ち上がった。他の神々を打ち倒し、払いのけながら混沌のあふれ出す井戸へと向かったが、立ちふさがる敵は限りがなかった。打ち倒されたときに彼女は力を欲し、そして己の腹を引き裂いて自らの死を掴み出した。死は彼女の手によく馴染み、ついには井戸を打ち砕いた。彼女は力尽き、倒れ、霧散した。
歴史:神知者たちのあくなき実験は八母神にも混沌的な変容をもたらした。しかしその中でフローナンの大司祭は神知者たちの行為に滅びが待っていることを感じていた。彼女は歪んだ大地の力を正すべく、自らカルトを率いて叛乱を起こした。“滅びの使い手”とその従者“迷い星”に導かれて彼女は恐るべき剣を手にし、八母神の計画の指導者であった“混沌の竜”ドナールを打ち倒した。しかし彼女の肉体は剣の力に耐えきれず塵となった。
再生
社会:1621年、遺跡から発見されたフローナン麦がバロシカルトによって再び栽培されはじめた。バロシ麦と交配させたフローナン麦はそれ単体ほどの優位性は失ったものの、バロシ麦より荒れ地に強く、天候不順にも強く、稔性を保持していた。この麦はアルダチュール周辺で広く栽培されるようになり、カルトも大きくなっていった。カルトの中にはいままで穀物の育たなかったスネークパイプに麦を植えて植民するものさえも出はじめた。
神話:バロシは太古の大地と大麦の神である。彼は己の地を荒廃させた混沌と戦うために力を欲した。彼は己の血をフローナンに分け与え、彼女は再び形を取り戻した。バロシの豊穣の血を得た彼女は新しい道へと踏み出した。フローナンは死の力のほとんどを失っており、その代わりに子を成す力を手にいれた。彼女はバロシの妻となり、彼の敵を打ち倒すことを誓った。
歴史:1621年、“蒼き愚者”の手によってフローナンの寺院が再び地上に姿をあらわした。時を同じくして、バロシの大司祭ランガリオンは「剣を振るいし妻を」との神託を受け、寺院の中から“花”を持ち帰り、その力を開放した。これによってフローナンは復活し、バロシの下位カルトとして位置付けされた。フローナンの死の力は“見守るもの”によって持ち去られていたが、いまだ戦闘神としての性格は保持していた。
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