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*偉大なる歌い手 &bold(){――その歌声は世界を繋ぐ――} #image(idai2.jpg) L:偉大なる歌い手 = {  t:名称 = 偉大なる歌い手(職業)  t:要点 = リューン,歌声,切断される第7世界とのリンク  t:周辺環境 = 世界最後の日  t:評価 = 体格9,筋力9,耐久力10,外見17,敏捷9,器用12,感覚12,知識10,幸運12  t:特殊 = {   *偉大なる歌い手の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。   *歌い手のアイドレスを着用するには根源力が200万以上必要になる。   *歌い手は絶技行為が出来、リューンに呼びかけることが出来る。  }  t:→次のアイドレス = アイドレスの終了ターン-1(強制イベント),英雄召喚(イベント),シオネ・アラダの影(イベント),世界樹反応(イベント) } #contents() **世界を繋ぐ歌声  ――第7世界とNWを繋ぐ情報が切断され、リンクが途絶しようとしている。  アイドレスプレイヤーにとってそれは世界の終わりに等しかった。     そんな時に歌は響き渡る。  それは暖かな愛に満ちた歌声。切なる願いを込めて歌い上げるは龍詩姫と龍詩聖。    かつて1日の間ではあるが世界が終わりかけていた日があった。  さまざまな苦難が襲い掛かり、誰もが一度は終わりを覚悟した絶望の日だ。  その時、いずこからともなく響いた秋津の歌声に誰もが愛を思い出し、その手を止め武器を置いた。  愛の歌の例を見てもわかるように、偉大なる歌い手の歌声は場合によっては世界をも超えると言われている。  生半可なことではそんな状況になることはないだろうが、時に優しく、時に激しい歌声は様々な幾重にも折り重なって、様々な作用をもたらした。  その歌声にリューンは集まる。  だから周辺世界へ歌を届けることができ、その果てには切断されたリンクを繋ぎ直すことすら可能なのだろう。  もしかしたらその歌声があなたにも聞こえるかもしれない。目に見えないリューンが運んできたその歌が。  何もかもが朱に染まる夕暮れ時。美しき不安定と儚き情熱が蒼の空を染め変えて夜を連れてくる。  一瞬の美、そんな言葉がぴったりと来る情景である。  夜の訪れとともに飛ぶ鳥も絶え、静けさが辺りを支配する。 「もしこの声が聞こえるなら……思い出してください。」  誰もいない石舞台に一人の少女が目を閉じ立ち尽くす。暗がりに一人たたずむ姿は世界の終わりを想起させる。  誰がつけたとも知れぬ篝火が少女を煌々照らしはじめた。篝火に映し出される姿は神威すら感じる。  灯火を合図に少女の目が見開かれる。それは原初から決められたかのような動作で次の言葉を紡いだ。 「もしこの歌が聞こえるなら……伝えてください。」  脳裏に浮かぶは沢山の大切な人たち。そして……想い人の姿。  真っ直ぐと前を見据えた瞳には雄大な景色が映る。大切な想いを伝える歌は世界の距離ですら阻むことはできない。  谷を渡る風に乗せて清流のような歌声が響き渡りはじめた。時に静かに、時に情熱的に。愛を歌う歌が響き始めた。  そんな中、周りに誰もいないはずの場所で少女は傍に誰かがいるようなそんな気がしていた。  夜が深まるにつれ次第に周りに青い光が集まり、少女の歌声と遊ぶ。それは世界が聞き惚れているような幻想的な光景。  もしこの光景を見るものがいればきっと心奪われるにちがいない。  通うもののない山中の舞台で確かにその歌声は世界を繋いでいた。 /*/  歌が聞こえる。言葉はわからずとも、魂に響く歌声が。  まだ繋がれる。  また紡がれる。  確かに歌声は届く。  確かに想いは届く。    消えかけようとしていた繋がりが、その声に応じて再び紡がれていく。  切断された接続が再構築される。再び世界の間で情報がやり取りされはじめていた。  この二つの世界には世界を超えた想いがあった。だからこそこの歌が結びつけることができるのだろう。 /*/    長い夜が明ける。  薄明るい黎明の空を貫いた朝日が座りこんだ少女の瞳に映る。  篝火は既に燃え尽き、夜通し歌い続けて疲れ果てた身体に力はなく、その消耗の激しさを物語っていた。  その世界の姿を満足げに見届けると朝と引き換えに意識は闇に落ちた。  夢を見ていた。いや、夢じゃなかったのかもしれない。  うっすらと感じた暖かい背中。  誰かに背負われている夢。あるいは夢のような時間。 「おつかれさま。」  語りかけられた言葉に答える術はなかったが、無意識に頷いたことだけは覚えている。  きっと目を覚ましたらそこは見慣れた景色だろう。  昨日から今日へ、今日から明日へ繋がる日はきっと素敵に違いない。 ***詩姫の変遷  朗々と響き渡る声。  時に悲しく、時に明るく。全てを唄い継ぐ、詩姫。  カテが暁の歌い手の影とするならば詩姫は光である  史実に語られる暁の詩姫とカテは互いの立場を越え、新たな姿を見せるようになっていた。  歌の道で日々の糧を得る事ができる職業が成り立つようになったのもこの出来事に大きく寄与している。  摂政風杜をはじめとする詩歌藩国との交流が大きな影響を与えているのも事実である。  ある意味においては詩歌藩国に負う部分が大きいが、両国は音楽という側面で共通していた。  想定よりも差があったこともあり、技術を持つものを言葉は悪いが遊ばせている余裕はなかったのである。  最初の休暇で国に戻って指示をだしたのが再編計画であった。  藩国歌唱部隊、唄士を廃し、元カテ及び、唄士の中でも特に歌に秀でた者を選りすぐり一つの地位として確立する。  これをして第一段階とする。これよりさらに音楽院へ留学を行い、磨きをかける。これをして第二階とする案である。  ここまでしても真に才能のある歌い手にはどうしても敵わなかった。  何故なら真に才能あるものとは天性のものであるからだ。心に響くその歌声は聞くものの感情を揺り動かし、心を一つにすることができるのである。  これらは女性であれば名を継いで龍詩姫(リュウシキ)、男性であれば龍詩聖(リュウシセイ)と呼ばれる事になる。 ***龍詩姫と龍詩聖  次に行うことにしたのは国内オーディションである。オーディションといえば定期的に行われている詩歌藩国音楽院のオーディションが有名だが、この国内オーディションは龍詩姫候補や龍詩聖候補を探し出すためのものであった。  龍詩姫候補や龍詩聖候補ともなれば、国内でも有数の才能を持つと言っても過言ではない。  それだけに厳正なオーディションの実施が行われるようになっている。誰も彼もがその域に達することが出来るほど簡単なものではないからだ。  だからこそ、その難関を潜り抜けた龍詩姫候補や龍詩聖候補からは幾人もの暁の円卓の音楽業界をリードする人材が育ち始めているのだ。  まだ始まってそれほど経ってはいないが、既に一線で活躍する歌い手が出始めてることからもそれがわかるだろう。  最近では数人の枠を決めて、龍詩姫候補と龍詩聖候補の中から音楽院への推薦留学が認められるようにもなっている。  または龍詩姫や龍詩聖は一般の歌唱士からは偉大な歌い手であると尊敬と憧憬が入り交じった感情を込めて呼ばれる。  彼ら一般の歌い手からすれば彼らの持つ歌唱能力はまさに憧れだろう。 ***黄金の組合せ(ゴールデンタッグ)  暁の円卓藩国と詩歌藩国。歌い手と吟遊詩人。  後にNWの音楽業界を席捲することになるこの二国のタッグはとある春の宴での出来事から始まったことは余り知られていない。  宰相を持てなす花見の席に招待されていた暁の円卓藩国摂政風杜神奈と、護民官の有力者であり、詩歌藩国摂政でもある星月典子。この二人がこの席で出会わなければ、この話の立ち上がりはもっと遅いものになったに違いない。 星月:「風杜さんの所(暁)にはいい歌い手さんがみえるそうですね。」 風杜:「ええ。」 星月:「うちから留学に行かせたいんですけど……」 風杜:「えっ、いいですけど。」  それは暁にとっても渡りに船とも言える提案であった。音楽による交流ができれば、暁の円卓の民に戦闘以外にも音楽に生きる道と言うものを提示することができる。  暁の円卓の旧来からの特性を見た上でも、音楽というものはとても大事にしていただけあり、親和性は高いだろうという判断もあった。  歌い手は歌を。  吟遊詩人は曲と詞を。  これが風杜が描いた連携のモデルだ。この組み合わせはどちらの領分も侵さずにこの業界を成り立たせることができるだろうと思う。  そしてそれは双方にとって外貨をもたらし、国の産業として成り立たせることができるだろう。  だけど、今までの暁をみている限りにおいてどれほどまでに受け入れられるだろうか、という懸念があった。  そこで、風杜は自らがその先鞭となるべく、進路を決めたのである。  奇しくも自身が定めた義務教育の上限年齢15歳を越え、その後の道を考えるべき時期にあったことも幸いした。歌い手の原石が多い暁の円卓において栄光の音楽院留学のオーディションが行われるようになったのも偶然ではないだろう。  もはや、ここまで来たら必然といっても良い。  帝國の、いやNW中の音楽業界にその名を轟かせる日は、近い。 ***帝國の芸術支援(ゴージャスアイドレス化)  音楽業界においても帝國では活動に必要なさまざまな支援を燃料グループ等の経済グループから受けられることから、歌い手達は大変良い環境で活動することができている。これは帝國の芸術支援活動の一環として行われており、演劇、音楽、絵画等、垣根を問わず広範に行われているものであった。中でも暁の龍詩姫、龍詩聖や詩歌の一流の吟遊詩人には個人に対してスポンサー等が付くこともある程である。  もちろんその歌声は帝國内にのみに留めるものではない。  媒体さえ確保できれば共和国ですら聞くことができるだろう。  歌声は響く。この広い世界に。  想いを伝え高らかに響き渡る音楽は帝國、ひいては世界に安らぎを与えるに違いない。 **スタッフ イラスト:まさきち 設定文:風杜神奈 その他:白石裕 スペシャルサンクス:詩歌藩国の皆さん(設定協力ありがとうございました!) **暁の民+王+ライオンハート+偉大なる歌い手 継承:[[暁の民>http://www30.atwiki.jp/thecircleofdaybreak/pages/246.html#id_99d1ba1c]]、[[王]]、[[ライオンハート]] 評価: |能力値|体格|筋力|耐久力|外見|敏捷|器用|感覚|知識|幸運| |暁の民|5|5|5|0|2|3|2|0|0| |王|-2|0|3|4|0|-1|0|-1|0| |ライオンハート|3|4|4|5|1|1|1|3|3| |偉大なる歌い手|9|9|10|17|9|12|12|10|12| |合計|||||||||| 特殊: ・暁の民の特殊能力 = ,,,正義心を持つ。 ・暁の民の特殊補正 = ,歩兵,,{体格,外見}、評価+3。 ・暁の民のイベント消費 = ,,,(一般行為判定を伴うイベントに参加するごとに)食料-4万t。 ・王は一人の剣と契約を結べる。 ・王は契約した剣と一緒に行動する間、(距離10m内の)契約した剣の行うあらゆる判定を×3.38(評価3)する。(燃料は消費しない) ・王はその魂の故郷の特産品に由来する力を契約した剣に与えることが出来、それに応じた×2.25(評価2)の修正を判定に与えられる。(燃料は消費しない) ・王は根源力による死の効果を受けない。 ・ライオンハートの着用制限 = 根源力20万以下は着用することが出来ない。 ・ライオンハートは白兵戦闘行為ができ、この時、白兵戦の攻撃判定は評価+1される。 ・ライオンハートは近距離戦闘行為ができ、この時、近距離戦闘の攻撃判定は評価+3される。 ・ライオンハートは部隊指揮において、同調判定に必ず成功する。
*偉大なる歌い手 &bold(){――その歌声は世界を繋ぐ――} #image(idai2.jpg) L:偉大なる歌い手 = {  t:名称 = 偉大なる歌い手(職業)  t:要点 = リューン,歌声,切断される第7世界とのリンク  t:周辺環境 = 世界最後の日  t:評価 = 体格9,筋力9,耐久力10,外見17,敏捷9,器用12,感覚12,知識10,幸運12  t:特殊 = {   *偉大なる歌い手の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。   *歌い手のアイドレスを着用するには根源力が200万以上必要になる。   *歌い手は絶技行為が出来、リューンに呼びかけることが出来る。  }  t:→次のアイドレス = アイドレスの終了ターン-1(強制イベント),英雄召喚(イベント),シオネ・アラダの影(イベント),世界樹反応(イベント) } #contents() **世界を繋ぐ歌声  ――第7世界とNWを繋ぐ情報が切断され、リンクが途絶しようとしている。  アイドレスプレイヤーにとってそれは世界の終わりに等しかった。     そんな時に歌は響き渡る。  それは暖かな愛に満ちた歌声。切なる願いを込めて歌い上げるは龍詩姫と龍詩聖。    かつて1日の間ではあるが世界が終わりかけていた日があった。  さまざまな苦難が襲い掛かり、誰もが一度は終わりを覚悟した絶望の日だ。  その時、いずこからともなく響いた秋津の歌声に誰もが愛を思い出し、その手を止め武器を置いた。  愛の歌の例を見てもわかるように、偉大なる歌い手の歌声は場合によっては世界をも超えると言われている。  生半可なことではそんな状況になることはないだろうが、時に優しく、時に激しい歌声は様々な幾重にも折り重なって、様々な作用をもたらした。  その歌声にリューンは集まる。  だから周辺世界へ歌を届けることができ、その果てには切断されたリンクを繋ぎ直すことすら可能なのだろう。  もしかしたらその歌声があなたにも聞こえるかもしれない。目に見えないリューンが運んできたその歌が。  何もかもが朱に染まる夕暮れ時。美しき不安定と儚き情熱が蒼の空を染め変えて夜を連れてくる。  一瞬の美、そんな言葉がぴったりと来る情景である。  夜の訪れとともに飛ぶ鳥も絶え、静けさが辺りを支配する。 「もしこの声が聞こえるなら……思い出してください。」  誰もいない石舞台に一人の少女が目を閉じ立ち尽くす。暗がりに一人たたずむ姿は世界の終わりを想起させる。  誰がつけたとも知れぬ篝火が少女を煌々照らしはじめた。篝火に映し出される姿は神威すら感じる。  灯火を合図に少女の目が見開かれる。それは原初から決められたかのような動作で次の言葉を紡いだ。 「もしこの歌が聞こえるなら……伝えてください。」  脳裏に浮かぶは沢山の大切な人たち。そして……想い人の姿。  真っ直ぐと前を見据えた瞳には雄大な景色が映る。大切な想いを伝える歌は世界の距離ですら阻むことはできない。  谷を渡る風に乗せて清流のような歌声が響き渡りはじめた。時に静かに、時に情熱的に。愛を歌う歌が響き始めた。  そんな中、周りに誰もいないはずの場所で少女は傍に誰かがいるようなそんな気がしていた。  夜が深まるにつれ次第に周りに青い光が集まり、少女の歌声と遊ぶ。それは世界が聞き惚れているような幻想的な光景。  もしこの光景を見るものがいればきっと心奪われるにちがいない。  通うもののない山中の舞台で確かにその歌声は世界を繋いでいた。 /*/  歌が聞こえる。言葉はわからずとも、魂に響く歌声が。  まだ繋がれる。  また紡がれる。  確かに歌声は届く。  確かに想いは届く。    消えかけようとしていた繋がりが、その声に応じて再び紡がれていく。  切断された接続が再構築される。再び世界の間で情報がやり取りされはじめていた。  この二つの世界には世界を超えた想いがあった。だからこそこの歌が結びつけることができるのだろう。 /*/    長い夜が明ける。  薄明るい黎明の空を貫いた朝日が座りこんだ少女の瞳に映る。  篝火は既に燃え尽き、夜通し歌い続けて疲れ果てた身体に力はなく、その消耗の激しさを物語っていた。  その世界の姿を満足げに見届けると朝と引き換えに意識は闇に落ちた。  夢を見ていた。いや、夢じゃなかったのかもしれない。  うっすらと感じた暖かい背中。  誰かに背負われている夢。あるいは夢のような時間。 「おつかれさま。」  語りかけられた言葉に答える術はなかったが、無意識に頷いたことだけは覚えている。  きっと目を覚ましたらそこは見慣れた景色だろう。  昨日から今日へ、今日から明日へ繋がる日はきっと素敵に違いない。 ***詩姫の変遷  朗々と響き渡る声。  時に悲しく、時に明るく。全てを唄い継ぐ、詩姫。  カテが暁の歌い手の影とするならば詩姫は光である  史実に語られる暁の詩姫とカテは互いの立場を越え、新たな姿を見せるようになっていた。  歌の道で日々の糧を得る事ができる職業が成り立つようになったのもこの出来事に大きく寄与している。  摂政風杜をはじめとする詩歌藩国との交流が大きな影響を与えているのも事実である。  ある意味においては詩歌藩国に負う部分が大きいが、両国は音楽という側面で共通していた。  想定よりも差があったこともあり、技術を持つものを言葉は悪いが遊ばせている余裕はなかったのである。  最初の休暇で国に戻って指示をだしたのが再編計画であった。  藩国歌唱部隊、唄士を廃し、元カテ及び、唄士の中でも特に歌に秀でた者を選りすぐり一つの地位として確立する。  これをして第一段階とする。これよりさらに音楽院へ留学を行い、磨きをかける。これをして第二階とする案である。  ここまでしても真に才能のある歌い手にはどうしても敵わなかった。  何故なら真に才能あるものとは天性のものであるからだ。心に響くその歌声は聞くものの感情を揺り動かし、心を一つにすることができるのである。  これらは女性であれば名を継いで龍詩姫(リュウシキ)、男性であれば龍詩聖(リュウシセイ)と呼ばれる事になる。 ***龍詩姫と龍詩聖  次に行うことにしたのは国内オーディションである。オーディションといえば定期的に行われている詩歌藩国音楽院のオーディションが有名だが、この国内オーディションは龍詩姫候補や龍詩聖候補を探し出すためのものであった。  龍詩姫候補や龍詩聖候補ともなれば、国内でも有数の才能を持つと言っても過言ではない。  それだけに厳正なオーディションの実施が行われるようになっている。誰も彼もがその域に達することが出来るほど簡単なものではないからだ。  だからこそ、その難関を潜り抜けた龍詩姫候補や龍詩聖候補からは幾人もの暁の円卓の音楽業界をリードする人材が育ち始めているのだ。  まだ始まってそれほど経ってはいないが、既に一線で活躍する歌い手が出始めてることからもそれがわかるだろう。  最近では数人の枠を決めて、龍詩姫候補と龍詩聖候補の中から音楽院への推薦留学が認められるようにもなっている。  または龍詩姫や龍詩聖は一般の歌唱士からは偉大な歌い手であると尊敬と憧憬が入り交じった感情を込めて呼ばれる。  彼ら一般の歌い手からすれば彼らの持つ歌唱能力はまさに憧れだろう。 ***黄金の組合せ(ゴールデンタッグ)  暁の円卓藩国と詩歌藩国。歌い手と吟遊詩人。  後にNWの音楽業界を席捲することになるこの二国のタッグはとある春の宴での出来事から始まったことは余り知られていない。  宰相を持てなす花見の席に招待されていた暁の円卓藩国摂政風杜神奈と、護民官の有力者であり、詩歌藩国摂政でもある星月典子。この二人がこの席で出会わなければ、この話の立ち上がりはもっと遅いものになったに違いない。 星月:「風杜さんの所(暁)にはいい歌い手さんがみえるそうですね。」 風杜:「ええ。」 星月:「うちから留学に行かせたいんですけど……」 風杜:「えっ、いいですけど。」  それは暁にとっても渡りに船とも言える提案であった。音楽による交流ができれば、暁の円卓の民に戦闘以外にも音楽に生きる道と言うものを提示することができる。  暁の円卓の旧来からの特性を見た上でも、音楽というものはとても大事にしていただけあり、親和性は高いだろうという判断もあった。  歌い手は歌を。  吟遊詩人は曲と詞を。  これが風杜が描いた連携のモデルだ。この組み合わせはどちらの領分も侵さずにこの業界を成り立たせることができるだろうと思う。  そしてそれは双方にとって外貨をもたらし、国の産業として成り立たせることができるだろう。  だけど、今までの暁をみている限りにおいてどれほどまでに受け入れられるだろうか、という懸念があった。  そこで、風杜は自らがその先鞭となるべく、進路を決めたのである。  奇しくも自身が定めた義務教育の上限年齢15歳を越え、その後の道を考えるべき時期にあったことも幸いした。歌い手の原石が多い暁の円卓において栄光の音楽院留学のオーディションが行われるようになったのも偶然ではないだろう。  もはや、ここまで来たら必然といっても良い。  帝國の、いやNW中の音楽業界にその名を轟かせる日は、近い。 ***帝國の芸術支援(ゴージャスアイドレス化)  音楽業界においても帝國では活動に必要なさまざまな支援を燃料グループ等の経済グループから受けられることから、歌い手達は大変良い環境で活動することができている。これは帝國の芸術支援活動の一環として行われており、演劇、音楽、絵画等、垣根を問わず広範に行われているものであった。中でも暁の龍詩姫、龍詩聖や詩歌の一流の吟遊詩人には個人に対してスポンサー等が付くこともある程である。  もちろんその歌声は帝國内にのみに留めるものではない。  媒体さえ確保できれば共和国ですら聞くことができるだろう。  歌声は響く。この広い世界に。  想いを伝え高らかに響き渡る音楽は帝國、ひいては世界に安らぎを与えるに違いない。 **スタッフ イラスト:まさきち 設定文:風杜神奈 その他:白石裕 スペシャルサンクス:詩歌藩国の皆さん(設定協力ありがとうございました!) **暁の民+王+ライオンハート+偉大なる歌い手 継承:[[暁の民>http://www30.atwiki.jp/thecircleofdaybreak/pages/246.html#id_99d1ba1c]]、[[王]]、[[ライオンハート]] 評価: |能力値|体格|筋力|耐久力|外見|敏捷|器用|感覚|知識|幸運| |暁の民|5|5|5|0|2|3|2|0|0| |王|-2|0|3|4|0|-1|0|-1|0| |ライオンハート|3|4|4|5|1|1|1|3|3| |偉大なる歌い手|9|9|10|17|9|12|12|10|12| |合計|15|18|22|26|12|15|15|12|15| 特殊: ・暁の民の特殊能力 = ,,,正義心を持つ。 ・暁の民の特殊補正 = ,歩兵,,{体格,外見}、評価+3。 ・暁の民のイベント消費 = ,,,(一般行為判定を伴うイベントに参加するごとに)食料-4万t。 ・王は一人の剣と契約を結べる。 ・王は契約した剣と一緒に行動する間、(距離10m内の)契約した剣の行うあらゆる判定を×3.38(評価3)する。(燃料は消費しない) ・王はその魂の故郷の特産品に由来する力を契約した剣に与えることが出来、それに応じた×2.25(評価2)の修正を判定に与えられる。(燃料は消費しない) ・王は根源力による死の効果を受けない。 ・ライオンハートの着用制限 = 根源力20万以下は着用することが出来ない。 ・ライオンハートは白兵戦闘行為ができ、この時、白兵戦の攻撃判定は評価+1される。 ・ライオンハートは近距離戦闘行為ができ、この時、近距離戦闘の攻撃判定は評価+3される。 ・ライオンハートは部隊指揮において、同調判定に必ず成功する。 ・偉大なる歌い手のアイドレスを着用するには根源力が200万以上必要になる。 ・偉大なる歌い手は絶技行為が出来、リューンに呼びかけることが出来る。

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