大観光地


クーリンガンや複製人による被害に晒されながらも無事開園となった湖上公園。
今回は様々な種類が発行されているガイドの中からピックアップしつつ公園を紹介していこう。


翠王湖湖上公園


 暁の夜を燈すヒコの松明が風に揺られえもいわれぬ幻想的な光景を作り出していた。
 山際に隠れた太陽はすでにその形を見せず、残り火を消しつつ夜を迎える。薄明かりに昇り行く月は濃紺の空に目掛けて放たれたようにも見えた。一つ、二つ、三つ、四つと星が瞬き始めた。その空の下を幾人ものヒコが元気に駆けめぐる。それは冷徹な宙の中だからこそ輝ける流れ星のようでもある。
 ヒコは夜の訪れを告げる使者なのであった。

 そう、もうすぐ夜が来るのである。


昼と夜で姿を変える公園。夜はどこか神秘的な雰囲気が漂う。

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 春に開かれた大規模なパーティで使われた会場をそのまま利用して作られた湖上公園。透明な強化ガラスによって作られており、その上に立つとまるで湖の上に直接立っているかのような錯覚を覚えるという。
 端に沿ってわざわざガイドが設置してあってもたまに落下事故が起きたりもするが、夕方に貸し出される暁印気球を持ってあるくとその気球を浮かべる上昇気流を作り出すための火が湖面に反射されてそれはまた見事な光景を見ることができる。この光景は広く知られており魅了されて訪れる人も多い。

 今日もこの翠王湖湖上公園には幻想的な光景を見にたくさんの人出がある。それこそが暁の最も新しき名所であるのだろう。

-「”湖上を歩く”翠王湖湖上公園案内」より-


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ヒコという存在



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 ヒコという暁の夜を告げる存在ともいえる者達がいる。幼少より火の扱い、火薬の扱い、そして天候の知識を学ぶ者たちである。ヒコは組織化されており、各地のありとあらゆる灯りを操作するのは彼ら彼女らであった。
 特に翠王湖湖畔は昔ながらの松明での灯火でありながら、その計算された配置により死角をなくすことで、治安の向上を図っている。こういった配置を考えるのもヒコの仕事である。
 ヒコとして育てられた子供達はまず火の扱いを学ぶ。火の扱いはヒコとしての業務の基本であり最も広範に行われる街灯の灯火に欠かすことはできない知識である。また、外で火を燈すと言う関係上天候に関しての知識も学ばないわけにはいかない。
 そして暁の円卓では祝い事の時には花火が上げられる。これも火薬の取り扱いを学ぶヒコの仕事であった。
 ヒコの灯火の管理者としての寿命は短い。少年・少女から青年と呼べる年齢ぐらいまでで引退することになる。そしてその後はヒコの組織を動かす者、後進のヒコを指導する者、逆に火を消すための消防を行うもの、はては花火職人として出稼ぎに出るものまでいる。

 大人たちに育てられ、守られてヒコは各地の灯火を管理する。
 こうして今日も暁の円卓の灯火は守られているのである。

「暁の夜を守る者―継承され行く暁の伝統―」より

翠王神社


 翠渦と青年が逢瀬を重ねていたという翠王湖に突き出す岬の一つにこの神社は立っている。今でこそきちんと街道まで整備されてはいるがもともとはこの神社に行くには険しい道をたどる必要があり、地元の名所でありながら、行くのには一苦労だった。
 今では観光地拡充政策の下、暁の円卓の建法術士が主となって大規模な公共事業を展開し、狭い街道を大規模に拡張したのはごく最近の話である。
 祭神は姫龍・翠渦。暁の三大龍に数えられる翠渦は翠王湖を守護していると言われている。ここでは2月5月10月に例祭が行われる。このときばかりは各地から祭りを見に来る人々が集まり、楽しんでいくことになる。たいていの場合この周囲では宿場町として栄えていた湖西地区があり、そこで宿泊することになっていた。

「翠王神社縁起」より

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翠王湖の湖畔には湖西地区と呼ばれる北方と国をつなぐ地区がある。かつてこの北国との境であったこの地区にはカタカナの名称の人が多い。中央東部に位置する藩都や南西部に位置する暁西地区に比べれば一目瞭然だ。それらの地方では漢字名の名称の人が多いのである。
北方系と東国系の混血が進む湖西地区は特に国の中でも美人が多いとされている。平均的な東国系の人に比べて日照が少ない地域から来たため色が白く、皮膚がきめ細かいのである。目鼻立ちもすっと通っており、大体一目見れば湖西地区出身かはわかるだろうと言われるぐらい暁の中でも有名である。

「新・暁の円卓地理案内-剣王の国の歩き方」より


お土産品あれこれ


 暁の円卓藩国で密かに人気が出てきているお土産品の数々をご紹介をします。

甘味あれこれ

 まず始めに甘味土産の紹介をしたいと思います。
 もともとは普通に甘味として国民が愛好していた飴が今ではお土産品として人気となっています。


 味も様々、色とりどりな可愛らしい飴や冬になると体を温める効果もある”生姜飴”などの素朴な飴もありますが、もっとも人気があるのは翠王湖の近くで採れる薄荷を原料とした”薄荷飴”です。



 よく眠気覚ましとして愛好されている普通の薄荷飴もありますが、 若い女の子に特に人気のある薄荷飴”翠葩(すいは)”です。飴の中に薄荷の花を砂糖漬けにしたものが入っていて見た目にも可愛らしく、ほんのりとした薄荷味と香りで甘さも丁度良いとのことです。



 そして今話題な大人の薄荷飴”翠冰(すいひょう)”です。こちらは高級な砂糖を使用し、飴にたくさん空気を含ませるように練り上げ固めた繊細な飴です。空気を多く含んでいるのでさくさくとした食感。また口溶けが良く上品な味わいが楽しめます。
 ただし製法上の都合上、非常に溶けやすいので冬季限定の商品になります。


 ”翠冰”が作られるのは、朝晩の寒さが厳しくなり始める晩秋の頃。その年初めて作られた”翠冰”は、翠王神社に奉納されます。そして、国民は冬支度を始めるのです。

「暁-歩行者 いま話題のお土産品」より

暁ならではのあれこれ


お次は、暁の円卓ならではの土産品のご紹介です。

 暁の円卓といえば、剣を使った接近戦を得意とする藩国です。
 その為、剣や刀を模した模造刀や木刀が土産品として大変な人気です。
 最近では、模造刀や木刀をお土産品としてではなく防犯グッズとして買われていく方も多いようです。

 人気の高い本物そっくりの模造刀ですが刀身に刃入れこそしていない鈍ら刀ですが、匠の技を注ぎ込み作製しているので本物そのものの重さ・重心を持つ本格仕様となっています。
 また象嵌や螺鈿、金箔や銀箔などで華美な装飾を施したものもあり装飾品として価値のある物もとなっています。

 それではここで曙士王、暁士と成るべく剣技を日々鍛練している学校に模造刀や木刀を卸し続けているという老舗の”土産 劔處”さんにお邪魔してお話を伺います。


 ”土産 劔處”さんで扱う模造刀は、全てが木で作製されています。木の素材をそのまま生かした物や漆塗りを施したものなどがあり値段もお手頃価格から高価な物まで取り揃っています。
 それでは店員さんに少し、お話を聞きたいと思います。

――― 一番売れている商品はなんでしょうか?

「今一番の売れ筋は、大きさも値段も手ごろな根付けです。朱塗りのものが女性の間で厄除けになるといって多くの方が買われて行きます。男性に人気があるのは剣や刀を模したペーパーナイフですね。あと小さいお子さんに人気があるのは、暁忍士仕様の忍者刀です。先日まで品切れしてましたが、本日入荷しました」


――― 店員さんお勧めの商品はなんでしょうか?

「うちの店にしかない商品になるのですが、お客様のご要望に合わせて模造刀をお造りします。木製とはいえ、世界にたったひと振りの貴方の為だけの剣や刀も夢じゃありません!」


「えーとこちらの商品ですが、大剣士やドラグンバスターの方が持つ大剣の原寸大になってます。重さは本物の十分の一と鍛え上げられた体がなくとも持ち上げることができます。とはいえ訓練しないと振り回すことは出来ませんが…。今から剣や刀の修練を始めるなら是非うちの店でご購入下さい。大人からお子さんまで体の大きさに合わせた物を各種ご用意してます!」

――― ありがとうございました。

「暁-歩行者 こだわり職人探訪」より

 この他にも暁の円卓のお土産品はたくさんあります。観光客のみなさまがこれと思うような商品もきっとありますのでお土産屋街を散策してみて下さい。


大観光地データ


L:大観光地 = {
 t:名称 = 大観光地(施設)
 t:要点 = 大観光地,たくさんの人出
 t:周辺環境 = おみやげ物屋,ガイド
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *大観光地の施設カテゴリ = 国家施設として扱う。
  *大観光地の位置づけ = 生産施設として扱う。
  *大観光地の特殊 = 毎ターン生産フェイズに資金が+20億される。
 }

  • イラスト:岩澄龍彦、さるき
  • 文章:風杜神奈、さるき
  • 全体構成:時雨野椿、白石裕