暁の円卓藩国@WIKI

防御21

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作戦

イラスト/SS/RP

(1)
さるきはその日、初陣を飾った。
ある意味初陣としては最悪の条件では合ったが現状では当たり前かもしれない。
敵の攻撃は激烈を極めていた。

「まだまだぁ!そんな攻撃じゃ、俺は倒れないっ!」
敵の重い攻撃に耐えながら声を枯らしながら叫ぶ。
負けられない。その思いは人一倍強かった。

「この程度、お肌が荒れることを考えたらたいしたことない」
エンジェル明美は余裕さえ見せている。それがさるきにはとても心強かった。
何も見えない闇を手探りで進むよりは、たとえネオンであっても明かりがあるのは安心できるのだろう。


「その攻撃足裁きだけでかわして見せる!!」
身の軽さでは誰にも負けない。敵の攻撃を颯爽と避けると足で敵の踏み込みを無効化しつつ重い攻撃を入れさせない。とても初陣とは思えない動きだ。
なんだか身体が軽い、そう思った。

「耐えろ自分!ここで踏ん張らないと漢じゃねぇぞ!!」
もう何よりもそれは赤様に逢う為に来たさるきにとっては重要なことであった。
もう少しだ。反撃の糸口が見える。鍛えられたことが少しでも生かせているのだろうか。
そう思うと自然と顔に笑みが浮かんでいた。

「もう、終わりにしましょ」
エンジェル明美はそう笑みで宣言した。すり抜けざまに蹴りで攻撃の方向と自身の位置を切り替える。その場その場での機転、経験、技どれをとっても超一流であった。
ただオカマであることをことを除けば。

「この戦い終わったら皆に美味いお茶を入れて飲んでもらうんだ!それまで死んでたまるかよぉ!!」

さるきは叫んだ。ぎりぎりで当たりそうだった攻撃を無理やり声を出すことで稼動範囲を広げ避ける。紙一重で全て受けきった。そうここらはこちらのターンだ。

(2)
「こんなのあのストーカーに比べたらたいしたことない」
ゴル娘王はその一撃に耐えながら苦難の日々を思い出していた。
追い掛け回されたあの精神的苦痛に比べれば、ただの一撃など軽い。

一方国駒も今は雌伏の時だった
「くっ、ここは我慢我慢…」
猛攻に耐えながら光を拾う。反撃の糸口はそこにあった、が。
ゴル娘王はいろいろと嫌なことを思い出して鬱に入りかけている。
「王、僕の後ろへ。ここは防ぎますから、ね?」
あわててフォローに入る国駒。
世話が焼ける、そう思ったが。それでも組んできただけはある。
一言二言で立ち直らせた。
もう一撃、二撃、三撃。
連撃に手を焼きながら避けながら逃げる。
「(これが終わったら松五郎※←盆栽の名前※が待ってる…帰らなきゃ!)」
国駒は盆栽のことを思った。
少年でありながらとても爺くさい趣味を持っている。
でもそれが何よりも好きだった。

……ふと気がつくとゴル娘王がいない。
「逃げ回りすぎて迷子にならないようにしないと…って王ー!どこですかぁぁー!」
あせった。加護が消えてないところを見ると近くにはいるとおもうが、間に敵がいるのでわかりづらいのであった。

……前途は多難だ、と思ったが、そんなことはなかった。

ちょっとハイな王が帰ってきたからだ。こういうときある意味手に負えないのは敵味方一緒である。


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