暁の円卓藩国@WIKI

EV165 産業振興準備

最終更新:

thecircleofdaybreak

- view
メンバー限定 登録/ログイン

暁の円卓、産業の振興

「やってるやってる!すげー!」
「(サインもらえるかな……)」

                                                      『とある映画の撮影風景 その1』
                                                      見事な映画セットは暁の理力建築士達が作成したもの


映画産業支援計画

 映画産業には有形無形の様々な支援が行われている。
 例えば、暁の円卓藩国の幻法術士は他の国の幻影使いとは一味も二味も違う。演出に特化した幻影を使うまさに演出家なのだ。
彼らを育成する方針を打ち出したのが、映画産業を推進する第一歩目であった。

 二歩目は「えいつく」の開始だろう。様々な国で映画を作る風潮を産み出してきたこれらは映画業界の活発化に一役買い、今ではNWのほぼ全藩国に映画という文化の下地が出来ている。これらで作られた映画は、かなり影響を持っていたのも事実であり、この効果は暁の円卓が他国へ輸出を行うに辺り、大変有利に働くだろう。

 三歩目は映画監督を世に送り出したことである。これは暁の映画の質を高めるのに大いに寄与することだろう。
また、技術レベル的に他国より劣る暁の円卓であるが、これは特にハンデとはならない。何故ならば幻法術士を始めとするスタッフによる理力をつかった演出や電気を使わない撮影機器等、今ある技術と遜色ないレベルで作品を作ることが可能だからである。
魔法はCGに負けていない。

 藩王の思い付きから始まった小さな動きは、周囲を巻き込んで大きな流れとなり、ついには国の産業の一角を担うまでに発展した。そして、今、さらなる動きが行われている。どうしても移動に制限のある国であるからこそ、全国各地で映画館が作られているのだ。記録の意味合いだけではなく、娯楽として、メッセージを伝える装置として。これらについては暁の理力建築士の他、同盟国である神聖巫連盟の力が大きく関わっている。
 かの国でも、きみプロ、えいつくともに受け入れられ積極的に関わろうとしていることでわかるように、こういった娯楽は重要なのだろう。

幻想への招待

 幻燈の灯る鮮やかな赤幻の王宮。そこは妖怪達の世界であった。六方に置かれた鏡面が幻界を彩っていた。
九尾狐姫が優美に微笑むとふわふわの尻尾があわせて揺れる。その愛らしさは見るものを魅了することだろう。
大きな翼をせにスラッとしたフォルムが特徴の烏天狗もそこにいた。異界に迷い込んだかと錯覚するような光景だ。

断っておくがこれは映画の撮影セットである。

暁の円卓では映画業界創設以来、この方面に特化しつつある暁の理力建築士がこういった映画セットを作成しているのである。
つまり、大道具や舞台作成に建法術士の力が発揮される様になったのだろう。
そして、演出、舞台の上で最大の力を発揮するのは暁の円卓で活躍する役者たちである。
この映画のシリーズでは九尾狐姫の人気が非常に高い。そのフォルムが愛らしいというのもあるが、子供たちのあこがれの女優が演じているというのも大きい。何よりも彼女は子供たちに優しいことで有名だ。にっこりと微笑かけてくれるし、時間が合えばサインもしてくれるだろう。

小さなきっかけ。あるいは大きな一歩

 舞い上がる少年と少女。ここには子供たちの憧れがある。スクリーンの中に映される華やかな光景。その中でしか見たことのない人々がここにはいた。本物と見紛うばかりの今にも動き出しそうな龍の傀儡や、メイクと共に特殊な幻影を被せて補正をかけている役者さんたち。こんなに遠くにいるのに今にも役者の息遣いが聞こえてきそうだ。
ちらっちらっと柱の影から覗く。撮影中ではもっとスタッフが多いのでこんなところまで入ってくることはできないが、今は休憩中らしい。二人が忍びこむには持って来いのタイミングであった。

 後にこの経験が二人をこの業界へ進ませるきっかけになる。
憧れを追い続けた日々は輝きに満ちているのだ。

資本の投入とアイドルたち

 技術と人材は揃った。後必要になってくるのは資本である。
機材の購入やコンテンツの流通等、映画を作成し、上映するということはお金がかかるということなのである。
政府は帝国全藩国を対象とし、100億わんわんの投入を決めた。
 上記に合わせ、レムーリアとの貿易の交渉にも入り、族長達から色良い返事を得る事に成功。
帝国諸藩国だけでなく、他世界との貿易を通じて交流を行う事により、多種多様な作品が登場することだろう。

 また、暁の映画産業の広告大使として、この国の摂政であり、自身がアイドルでありアイドルプリンセスでもある、「風社神奈」の起用が決定した。彼女ならば、アピールを通じて各国に暁の映画を根付かせることができるだろう。他の広告大使として、暁の円卓出身である、「明ノ星 みかか」、「明瀬 アリス紫苑」の起用も決定している。彼女たちが協力しあい、映画産業を広めていくのだ。


産業としての広がり

「(あの子達…どこから入ってきたのかしら)」
    ――何かに気づいた様子の狐姫さま

                                                      『とある映画の撮影風景 その2』
                                                      役者達は休憩時間も役作りに余念がない

映画と観光の融合

 映画には舞台がある。もし貴方が映画を見てそれをとても気にいったならば、映画の世界に入ってみたいと思うこともあるだろう。そんな願いを実現させてくれる場所がここにはある。以前より豊かな自然を利用した観光地を有していた暁の円卓であるが、ここに来て映画産業が立ち上がってきたことにより、映画の舞台訪問という、高い付加価値がついたのである。
 映画産業が日も浅いこともあり、まだまだ見所も少ないが、これから産業が成長するにあたり、観光産業も合わせて成長していくだろう。

 ここでは現在話題になっている、映画とタイアップしたスポットをいくつか紹介する。

  • ”暁山温泉郷”
 暁山温泉郷は暁の円卓藩国有数の映画のロケ地として知られている。旅行モノであったり、ミステリーであったり、様々なタイプの映画でロケ地として使われてきた。山に関わるモノの場合は特に顕著だ。暁山が抱える様々な神秘的な光景は題材に使われることもしばしばだ。
http://www30.atwiki.jp/thecircleofdaybreak/pages/207.html

  • ”翠王湖湖畔”
 山の舞台のメッカが暁山とすれば、湖の舞台のメッカは翠王湖湖畔だろう。ここで撮影された映画は数多い。湖に反射する火子の灯す松明の炎。水面を歩くような翠王湖水上公園。翠王神社。様々な見所で構成されており、湖畔の町を演出する上では欠かせないロケ地だと言っても過言ではないだろう。
http://www30.atwiki.jp/thecircleofdaybreak/pages/215.html

  • ”修練の塔”
普通セットで行われる塔の光景なんかも暁では撮ることができる。ここは実際に訓練に使われている施設なのだが、映画のロケで使用されることもあるのだ。普段は修練施設となっているの実際に観に行く方は注意が必要だ。行くのであれば翠王湖から最もアクセスがいい神将・龍水の塔がオススメだ。

映画と芸能、そしてアイドル

 映画産業を振興するのに合わせ芸能産業(中でもアイドルと役者業界)を支援するために国家プロジェクトとして、様々な施設の建設が行われた。神聖巫連盟の建築家の指導の下、暁の円卓の理力建築士達が集まり、全国に舞台を持つ公会堂などが作られたのだ。これらはきみプロ事務所においてもメインステージとしてよく使われる場所となっており、藩国中が活動場所となりうるようになった今では、一層活発な活動が見込めるだろう。
 設備面の充足とともに、人件費に関する減税などコスト面へのメリットも得られるようになった。これらによりさらにアイドル業界を堅固なものとする計画がある。様々な国で活動するアイドルの足元を固めることは、安心して公演を行う上でも重要だろう。また、映画産業を全国に売り込む際の広告塔としてのアイドル起用等、両者はお互いになくてはならない関係になりつつある。

 これらを以て、芸能産業を支援するという方針が示されている。

あるアイドルのつぶやき

ある者は伸びやかな歌声によって。
ある者は華麗なる舞踏によって。
ある者は惹きつけてやまない美貌によって。
ある者は引き込まれるような話術によって。

持ち味を活かして暁のアイドル達は人々に夢を与える。
もちろん、きみプロ事務所の設立により、ニューワールド中で見られるようになったアイドル達は、各国で皆の心の支えと成っていることだろう。アイドルという産業はかつて戦争しかなかった暁にとって映画と並んで大きな産業になっている。
歌い、演じ、話し、眼の保養となり、元気づけてくれる。こんな夢を与えてくれる職業は他にあるか私は知らない。
私たちを包むあたたかい気持ちと盛大なる声援がその証拠だと思う。
誰かの心の支えであり、みんなに支えられている。
凍りついた心も、温かい歌で溶かす事ができる。
折れそうな心も、情熱的なダンスで奮い立たせてくれる。
落ち込んだ心も、楽しいお喋りで笑顔を取り戻させてくれる。
空虚さ感じる心も、魅力的な笑顔で満たしてくれる。

そして、また私は唄う。
光と音の渦。変幻自在に移り変わるスクリーンを背景に。
人々の心に愛を、人々の心に希望を届けるため、唄う。

怒りや悲しみはいつでも世界にあるけれども……

『世界はそれだけではないの』


ANNEX Eiga industry ~これから重要なもの~

「撮影終了でーす。最後に記念撮影いきまーす!」
「「皆さんお疲れ様でした!」」


                                                      『とある映画の撮影風景 その3』
                                                      撮影後の風景。幸運な子供たちともに


国と民が一体となる

 産業の振興には、政府レベルでの動きの他に、ミクロな民間レベルの動きも非常に重要となってくる。
例えば、上映設備の整備であったり、お客さんにまた来たいと思わせるような視聴環境づくりがそれにあたる。
いくら作品が良かったとしても、周辺の環境が最悪では二度とみたいとは思わないに違いない。
国だけ民だけが動くのでは足りない。国と民は手を取り合い、一丸となって取り組む必要があるのだ。

 達成には長い時間がかかるだろう。最初はうまくいかないかもしれない。ただ、軽視するわけにもいかない。
相手を思い、皆が喜ぶものを作る。足りないところがあれば国が支援し、映画に携わる人達と連携していく。
それは巡り巡って、産業全体のプラスになるだろう。

 各々の映画館のスタッフや実際に映画を見たお客さんに話を伺い、問題点や良かった点等を共有、
良いアイディアがあれば積極的に提案を行うことにより、人々の意識と環境が変わり、
より良い産業として発展が望めるだろう。

他国との連携

 各国との連携も調整がつき、実行に移されようとしている。
産業を効率よく振興させるためには連携は不可欠であり、暁においても各国と協調ししていく。

  • SSNと映画業界
 新たに、全国規模で見渡してみると、SSNとの連動にて行われているコンテンツ産業の管理業務委託(かつてのナイトメア対策で映画を開催して以降の提携は顕著である)や、スタジオや機器等のレンタル、ドラマ化、アニメ化などのマルチメディア戦略の共通媒体など様々な面で提携が行われている。

  • 越前藩国と映画業界
 ネットコンテンツ関連といえばやはり越前藩国をおいて無いだろう。もちろん権利関連はSSNを通じて様々な形で守られている。だからこそのコンテンツ展開が図れることだろう。もちろんデジタルリマスタリング作業も行われていたりする。全世界で映画が羽ばたく日も近いかもしれない。

  • 星鋼京と映画業界
 星鋼京と映画業界のつながりといえば、まず、いの一番に思い浮かぶのが映画祭である。今回はそれをさらに大規模で開催する”ミューズ映画祭”が開かれるとのことで、暁の円卓からも多くの映画が出展されることになるだろう。

 ちなみにだが、白石藩王夫妻もこのミューズ映画祭に出席、メッセージを寄せている。
 >http://www40.atwiki.jp/meteorit/pages/335.html

ひと段落して

 『長かった』

藩王白石が今回の産業振興を一言で表すならこの言葉になる。

 暁の円卓の産業振興の取り組みは他国よりスタートが早い。それは主たる産業まるでなく、
ただ戦士として人を輸出するしか出来なかった国では避けて通れない道であったからだ。

 それは過去行われた映画産業育成の提言からも見て分かる通り、これしかないという選択だった。
振興計画の際には、慣れないことで時間はかかったが、今は自信を持って誇ることのできる、素敵な産業になる予感がしている。

戦士も映画も結局は人が重要だよな。と自分は思う。そう、人が重要ならば自分たちは負けることはないのだ。


スタッフ

イラスト:岩澄龍彦
設定文:風杜神奈、白石裕
その他:白石裕

スペシャルサンクス:設定文の盛り込み及び、産業連携を許可してくださった全ての藩国様

※【資本の投入とアイドルたち】で宣言している通り、映画産業に資本として100億わんわん投入します
目安箱バナー