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「キャンペーン/風歌/風歌のガイドライン」(2012/07/28 (土) 13:58:35) の最新版変更点
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#right(){&link_edit()/&link_backup()}
#ls_line(キャンペーン/風歌,sep=|)
&tags()
}
※このガイドラインはまだ執筆中です。このあと旅団内での知識や物資、組織構造についての非常に重要な部分の記述を予定しています。
それを書いてからver1.0にするつもりです。
*風歌のガイドライン ver0.97
**キャンペーンの目的
このキャンペーンは以下の3点を目的としています。
1.出入り自由な自由参加型セッション
2.戦闘狂に対する娯楽提供
3.流民・無法者の集団の継続的な内部描写
1と2の要請から適切な集団を考慮した結果、風の旅団が選択されています。
この極度に反社会的な集団の内部を描くには、プレイヤーに暗黙に許されているロールプレイの範囲では限界があります。悪人や犯罪者をステレオタイプに描くのは簡単ですが長続きしません。
この問題を解決するために「欲求値ルール」を設定し、人間の暗黒面や心理的葛藤へのアクセスをルールとして保証しています。
追い詰められ迫害された安住の地を失った者たちは、奪いし者たちへの怒りと屈辱、払いきれぬ業の中で、どう日々を営むのか。平穏の中では隠されている人間の攻撃性や残忍さがどういう形で現れるのか。どうやって集団をコントロールするのか。
日頃のセッションとは一味違った世界をお楽しみください。
また、自由参加型セッションのバランス対策として、力を持てば地位が上がり、一定の地位に上がったキャラクターはキャンペーンから除外されます。
おおむね全員が上部構成員のキャラクターを得た後、そのキャラクター達を使った「風の旅団キャンペーン(上位)」を行う予定です。
**風の旅団とは
1602年のボールドホーム陥落より数年後、パヴィス街道を主たる勢力圏とする山賊団が現れました。
彼らは風の旅団と名乗り、ルナー帝国への反抗を掲げ、パヴィス、プラックス、サーター王国東部で主にルナー商人や親ルナー派のヒョルト氏族への略奪、ルナー軍へのゲリラ活動を行っています。
組織の全容は不明。ルナーの侵略による流民を主体としつつも、もとからの山賊や追放者なども含まれており、組織は混沌とした体をなしながら、数百人の規模へと膨れ上がりつつあります。
***風の旅団の組織
旅団の命令系統の最下部は「組」です。組には10~30人程度の構成員がおり、旅団に加入するにはこの「組」の代表に忠誠を誓う必要があります。
初期の組は氏族やカルトでまとまっていることもありましたが、多くの死傷者が出て人が入れ替わること、単一カルトでは戦術に限界があること、実力主義によって各組が積極的に新人をリクルートすることなどにより、いまでは単一の氏族やカルトで構成される組はほとんどありません。
しばしば合流・分裂するため、組数は一定していません。一定以上力を持った組は上部組織によって分割されます。
旅団は山間の渓谷に「家」と呼ばれる拠点を持っています。ゴツゴツした高低差のある岩肌に無数の洞穴が口を開けており、旅団員はしばしばこの地で休息を取ります。
穴と穴の行き来にさえ困難が伴う土地ですが、それに加え魔術的に守られていると噂されており、いまだ部外者に発見されたことはありません。
下部構成員から風の旅団の全体像は見えません。指導者層は組長が集まって構成していると言われていますが、それがいつ行われるのか、実際にどういうメンバーがいるのかを知ることはできません。
下部構成員同士でも相手が旅団のメンバーであるかどうかを知っているとは限りません。メンバーは常に増減しており、それが全員に周知されるわけではありません。
メンバーを見分けるには〈風の旅団知識〉もしくは〈風の旅団/名声〉を使います。詳細は当該項目で記述します。
現在の指導者は「歌」と呼ばれています。彼は年に数回、「家」を訪れ、団員の意を正します。
***旅団の思想と行動
旅団で最大の罪とされるのは敵への密通です。下部構成員には離脱の自由もありません。脱走者は最大限の執念を持って狩りたてられます。「家」の位置は最高機密事項です。
日常的に戦闘にさらされることと、ヒョルト人の英雄主義があわさって、旅団内での地位は戦闘力に偏って決まる傾向があります。とはいってもまったく組織力のない人物、あまりにも反社会的な人物は実力とは反した地位しかあたえられません。しかし地位を持つ人間は必ず相応以上の実力を持っています。
ヒョルトの掟を下敷きにしながらも、風の旅団はより柔軟性のある、というよりは矛盾のある思想を認めています。旅団への忠誠とルナー帝国への憎悪を貫くのであれば、少々の逸脱は指導者層から黙認されます。ただしそれは公認ではなく、声高に叫べば排斥されますし、他のメンバーからの安全を保証するものではありません。
**週単位経験表・名声値・欲求値の運用
風の旅団の日常を記述するために、週単位経験ルール、名声値ルール、欲求値ルールを使用します。
**仮想通貨BAD
風の旅団は辺境での行動を主体としており、市場との流通は困難です。流通量が少ないため、そのときどきで物資の必要性が激しく変動します。
また、物だけでなく「恩」の貸し借りも多く、単純に貨幣で兌換することができません。
そのため風の旅団内だけで通用する仮想通貨の単位を「BAD」とし、状況に応じたBADの獲得と消費を設定します。
旅団内では1BADで100ルナー相当の調達・消費が行えます。
**下部構成員キャラクターの作成
下部構成員キャラクターは、ほぼヒョルトの流民、サーターからプラックス近辺の人間に限定されます。混沌や魔道の使い手はそれが露見されれば殺されます。ルナー帝国出身の者もわずかながらいますが、PCとしてすすめられる境遇ではありません。
その条件内であり、オーランスの統率に(少なくとも表立っては)意義を唱えない限りは、旅団のメンバーとなることができます。
1. 初期〈風の旅団/名声〉と〈風の旅団/反感〉の決定
プレイヤーはキャラクターの作成に使用した経歴年数×5を5%刻みで〈風の旅団/名声〉と〈風の旅団/反感〉に割り振ります。初期配分では〈風の旅団/名声〉は〈風の旅団/反感〉より10%以上高くなければいけません。
名声の高さは義務の多さです。一定の権力が奮える代わりに、多くのノルマが課されます。
反感の多さは敵の多さです。反感が多ければ他のメンバーからの挑発行為を受けることが多くなります。
2.欲求値ルールに従って、キャラクターの欲求判定表を作成します。内発欲求判定を10回行い、各欲求ポイントを書き込みます。これが初期の欲求値になります。
***特殊な設定値
キャラクターは最低限
【脅威】技能セット
【業務】技能セット(【脅威】で代替可能)
〈風の旅団/名声〉
〈風の旅団/反感〉
の4つの値を記録する必要があります。
***〈風の旅団/名声〉と地位
〈風の旅団/名声〉は標準的な名声値のルールに従い、風の旅団内での地位を表します。一般的には旅団から指示される業務の成功度によって上昇します。
名声値は日常的に変動しますが、それを周囲が認識するのは毎季39日の「集会」の場になります。
名声値30未満は準構成員です。日々の雑用や使いっぱしりとして周囲の人間に顔を知られている程度で、何の発言権も認められません。
名声値が30に達すると、「組」のメンバーとしてその組全員に紹介されます。
名声値が50になると準構成員の舎弟を持つことができるようになります。
名声値が70になると名声値70未満の構成員を舎弟として持つことができるようになります。またミッションによってはリーダーを任されることも出てきます。
名声値が90になると、一定下部構成員の指揮権を与えられます。組長と直接接触できるようになり、代参として他の組織に派遣される可能性があります。
名声値が100になるとキャラクターは上部構成員として登用され、キャンペーンからは除外されます。
〈風の旅団/反感〉が〈風の旅団/名声〉と同じ値になったなら、キャラクターは次の「集会」で罪人として裁かれます。詳細はセッションで表現されてから記載します。
***【脅威】技能セット
旅団の下部構成員では集団にどれだけ利害をもたらしているかよりも、物理的な脅威度が日常的にものを言います。
脅威技能セットは通常の5つの技能による平均値ではなく、下記の5つの値の平均値で求めます。
+雄弁 or 脅迫(交渉分野基本10%)の成功率
+POW×5
+(発射武器の攻撃成功率or近接攻撃-30%)+13を越えるダメージ1につき+5%
+防御-30%+全身のAP値合計(自分のみで調達できる魔術含む)
+《治癒》の強度×15
さらに馬を持っている場合は1~6の平均値に、乗馬20%につき+5%を加算します。
***【業務】技能セット
キャラクターは旅団に対して貢献するために通常の名声値ルールに従って貢献技能セットをつくります。技能の組み合わせはマスターと協議してください。
【脅威】技能はそのまま貢献技能として用いることができます。
***女性キャラクター用特殊ルール
女性キャラクターはの場合、下記の算出式を【旦那】として【脅威】の代わりに用いることもできます
【旦那】APP×5-30歳を超える年齢+娼妓20%につき+5%
ただし【旦那】は【業務】用の技能セットとして使うことはできません。
**反感値の解消
***保証
風の旅団ではオーランスとアーナールダはペナルティーなしでの保証を行えます。バービスタ・ゴア、ウロックス、アイリーサ、ワッハは名声値-20での保証を行えます。フマクト、ランカー・マイ、イサリーズは名声値-40で保証を行えます。それ以外のカルトは保証を行えないか、行わないか、やってみないとわからないほどレアです。
***譲渡
風の旅団では反感値の譲渡は簡単ではありません。これは毎季39日の祭日にのみ、10ポイントの名声値を減らして、2D6ポイントの反感値を減らすことができます。ただし名声値の減少により、尊敬欲求は10ポイント上昇します。
***排斥
排斥は毎季39日の祭日に通常通り判定できます。ただし外部化された脅威は、即キャラクターに振りかかるでしょう。
**下部構成員の日常生活
下部構成員の日常は多忙です。
哨戒、徴発、威嚇行動、襲撃、スパイ、敵対集団からの逃亡、上部構成員の警護や使いっ走り、水汲み、食事、騎乗動物の世話、武具の手入れ、生活資材の作成や修理、そしてわずかながらの耕作や採集。
キャラクターは週単位経験ルールに従って下記の生活パターンを選択します。
***業務
ミッションの発生しない週は、キャラクターは「業務」週として週単位経験表を記入します。ここでは【業務】技能セットに設定した5つの技能のうち3つに経験ポイントを振ることができます。
業務の週、キャラクターは最低1回の【業務】の貢献ロールを行わなくてはなりません。最大で3回までロールすることができ、【業務】の成功度1につき1BADを獲得します。
#blockquote(){コラム:1成功度1BADでは週に200~300ルナー相当で、収入が多く見えるかもしれませんが、これは企業でいう「売上」であってまだ経費を支払っていません。1季に1回のBADノルマを支払って初めて実質的な収入になります。}
***休息
風の旅団に休暇の概念はありません。怪我や病気、カルトへの奉仕、地の季と聖祝季の祭りだけが業務ではない週です。この生活は旅団の下部構成員に多くのストレスをもたらしています。
休息をするには10BADを消費します。消費できない場合、不足するポイント分、〈風の旅団/反感〉が増加します。
***奉仕
風の旅団ではカルトへの奉仕は暗黙の了解ではありません。カルトへの奉仕をするには休息同様に10BADを支払い1週間の休暇を取る必要があります。消費できない場合、不足するポイント分〈風の旅団/反感〉が増加します。
奉仕週には二つのカルト技能に経験ポイントを振ることができます。
***訓練・研究
残念ながら風の旅団でまとまった訓練を行う機会はありません。研究を行う場合は休息と同様に処理をします。
***経験
長期遠征などマスターから指定のあったときは「業務」ではなく経験として5つの技能に経験ポイントを振ることができます。
経験週の貢献ロールの回数やノルマ、制限などは個別に指定されます。
**BADノルマ
キャラクターは毎季39日に、自身の〈風の旅団/名声〉に見合ったノルマを支払う必要があります。ノルマは上層部の気まぐれによって変動しますが、標準的には下記の表を使用します。
|ランク|〈名声〉BAD|
|1|0-29|8|
|2|30-49|12|
|3|50-69|16|
|4|70-89|20|
|5|90-|24|
馬を所持している場合2BADを追加で支払う必要があります。
<風の旅団知識>の成功率に従ってノルマ低減できる。30で-1/50で-2/70で-3/90で-4。
ノルマを支払えないキャラクターは〈名声値〉が1ランク下の最大値まで低下します。
名声値の下落は尊敬欲求の増加を招くことに気をつけてください。
**ゲームの進行
***キャラクター投入フェイズ
参加キャラクターが決定したら、各プレイヤーはそれぞれ以下の点を簡潔に発言します。
プレイヤー名/キャラクター名(二つ名つきが望ましい)/性別と外見年齢/SIZ/INT(行動宣言順位把握のため)/APP/体型のステレオタイプ/一言で言うと?/公言しているカルトと地位/公言している出身地/日常使用する言語/主装備と戦闘スタイル/防具とAP概要/【脅威】〈風の旅団/名声値〉〈風の旅団/名声値〉
全員の自己紹介が終わった時点で、他に確認すべき事項があれば、ここで確認してください。
***内発欲求フェイズ
欲求値ルールに従い、内発欲求判定を3回行います。キャラクターのストレス総計を計算し、欲求の抑圧判定をします。
***反感フェイズ
〈風の旅団/反感〉をロールして成功度分のBADを失います。
***示威フェイズ
キャラクターは周囲に示威行動を行うことができます。
対象を探す:自分の名声値レベルと相手との相対的な差を宣言する。
相手の名声値レベルとの差:+20で+1、-20%で-1
これに 相互の成功度差を加えたものが、得られたBADとなる。
成功判定は互いに脅威度を振る。成功すると+1
名声値:格上(同格含む)に挑んで勝ったら+1、格下に挑んで負けたら-1
反感値:名声値が動けば+1、格上(より上)にやれば+2
***調達フェイズ
1BADの調達には行為ロール不要。2BAD以上の調達は行為ロール(名声値)が必要。
成功→2倍かつ2週間後の入手、効果→1.5倍かつ1週間後、
クリット→1倍かつ1週間後
名声値ロール修正 -5%/BAD
調達1週間延期につき、成功率のペナルティを10BAD相当打ち消せる。
魔晶石は1ポイント当たり3BAD。
呪文はカルト呪文、アソシエート呪文とも通常通り。
***日常フェイズ
マスターから「ミッション」が宣言されなければ日常フェイズを処理します。特に宣言しない限り、キャラクターの生活スタイルは「業務」になります。
ストレスの解消を必要としているなら、「自由」のために貢献ロールを減らす、〈恋人〉〈家族〉へ貢献ロールを振り分けることも可能です。
買春、消費もこのフェイズで行います。特に時間は必要ありません。
**以下執筆中
**部下や彼女を探す
探す部下の合計は自分の名声値以下
自分名声値-相手名声値以下ロールで獲得。
収支:
部下の名声値合計に対して判定する。
収入:部下の名声値の合計の十の位の値 BAD
維持費:1BAD/人(女性は2BAD)
本人の名声値の上昇 +人数^2
本人の脅威値の上昇 +人数^2
離反:
自分の名声値VS部下の名声値の対抗ロール。一季に1回。失敗すると部下が離れる。
コストを掛けることで成功率を上げられる。+5%/1BAD
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}
※このガイドラインはまだ執筆中です。このあと旅団内での知識や物資、組織構造についての非常に重要な部分の記述を予定しています。
それを書いてからver1.0にするつもりです。
*風歌のガイドライン ver0.97
**キャンペーンの目的
このキャンペーンは以下の3点を目的としています。
1.出入り自由な自由参加型セッション
2.戦闘狂に対する娯楽提供
3.流民・無法者の集団の継続的な内部描写
1と2の要請から適切な集団を考慮した結果、風の旅団が選択されています。
この極度に反社会的な集団の内部を描くには、プレイヤーに暗黙に許されているロールプレイの範囲では限界があります。悪人や犯罪者をステレオタイプに描くのは簡単ですが長続きしません。
この問題を解決するために「欲求値ルール」を設定し、人間の暗黒面や心理的葛藤へのアクセスをルールとして保証しています。
追い詰められ迫害された安住の地を失った者たちは、奪いし者たちへの怒りと屈辱、払いきれぬ業の中で、どう日々を営むのか。平穏の中では隠されている人間の攻撃性や残忍さがどういう形で現れるのか。どうやって集団をコントロールするのか。
日頃のセッションとは一味違った世界をお楽しみください。
また、自由参加型セッションのバランス対策として、力を持てば地位が上がり、一定の地位に上がったキャラクターはキャンペーンから除外されます。
おおむね全員が上部構成員のキャラクターを得た後、そのキャラクター達を使った「風の旅団キャンペーン(上位)」を行う予定です。
**風の旅団とは
1602年のボールドホーム陥落より数年後、パヴィス街道を主たる勢力圏とする山賊団が現れました。
彼らは風の旅団と名乗り、ルナー帝国への反抗を掲げ、パヴィス、プラックス、サーター王国東部で主にルナー商人や親ルナー派のヒョルト氏族への略奪、ルナー軍へのゲリラ活動を行っています。
組織の全容は不明。ルナーの侵略による流民を主体としつつも、もとからの山賊や追放者なども含まれており、組織は混沌とした体をなしながら、数百人の規模へと膨れ上がりつつあります。
***風の旅団の組織
旅団の命令系統の最下部は「組」です。組には10~30人程度の構成員がおり、旅団に加入するにはこの「組」の代表に忠誠を誓う必要があります。
初期の組は氏族やカルトでまとまっていることもありましたが、多くの死傷者が出て人が入れ替わること、単一カルトでは戦術に限界があること、実力主義によって各組が積極的に新人をリクルートすることなどにより、いまでは単一の氏族やカルトで構成される組はほとんどありません。
しばしば合流・分裂するため、組数は一定していません。一定以上力を持った組は上部組織によって分割されます。
旅団は山間の渓谷に「家」と呼ばれる拠点を持っています。ゴツゴツした高低差のある岩肌に無数の洞穴が口を開けており、旅団員はしばしばこの地で休息を取ります。
穴と穴の行き来にさえ困難が伴う土地ですが、それに加え魔術的に守られていると噂されており、いまだ部外者に発見されたことはありません。
下部構成員から風の旅団の全体像は見えません。指導者層は組長が集まって構成していると言われていますが、それがいつ行われるのか、実際にどういうメンバーがいるのかを知ることはできません。
下部構成員同士でも相手が旅団のメンバーであるかどうかを知っているとは限りません。メンバーは常に増減しており、それが全員に周知されるわけではありません。
メンバーを見分けるには〈風の旅団知識〉もしくは〈風の旅団/名声〉を使います。詳細は当該項目で記述します。
現在の指導者は「歌」と呼ばれています。彼は年に数回、「家」を訪れ、団員の意を正します。
***旅団の思想と行動
旅団で最大の罪とされるのは敵への密通です。下部構成員には離脱の自由もありません。脱走者は最大限の執念を持って狩りたてられます。「家」の位置は最高機密事項です。
日常的に戦闘にさらされることと、ヒョルト人の英雄主義があわさって、旅団内での地位は戦闘力に偏って決まる傾向があります。とはいってもまったく組織力のない人物、あまりにも反社会的な人物は実力とは反した地位しかあたえられません。しかし地位を持つ人間は必ず相応以上の実力を持っています。
ヒョルトの掟を下敷きにしながらも、風の旅団はより柔軟性のある、というよりは矛盾のある思想を認めています。旅団への忠誠とルナー帝国への憎悪を貫くのであれば、少々の逸脱は指導者層から黙認されます。ただしそれは公認ではなく、声高に叫べば排斥されますし、他のメンバーからの安全を保証するものではありません。
**週単位経験表・名声値・欲求値の運用
風の旅団の日常を記述するために、週単位経験ルール、名声値ルール、欲求値ルールを使用します。
**仮想通貨BAD
風の旅団は辺境での行動を主体としており、市場との流通は困難です。流通量が少ないため、そのときどきで物資の必要性が激しく変動します。
また、物だけでなく「恩」の貸し借りも多く、単純に貨幣で兌換することができません。
そのため風の旅団内だけで通用する仮想通貨の単位を「BAD」とし、状況に応じたBADの獲得と消費を設定します。
旅団内では1BADで100ルナー相当の調達・消費が行えます。
**下部構成員キャラクターの作成
下部構成員キャラクターは、ほぼヒョルトの流民、サーターからプラックス近辺の人間に限定されます。混沌や魔道の使い手はそれが露見されれば殺されます。ルナー帝国出身の者もわずかながらいますが、PCとしてすすめられる境遇ではありません。
その条件内であり、オーランスの統率に(少なくとも表立っては)意義を唱えない限りは、旅団のメンバーとなることができます。
1. 初期〈風の旅団/名声〉と〈風の旅団/反感〉の決定
プレイヤーはキャラクターの作成に使用した経歴年数×5を5%刻みで〈風の旅団/名声〉と〈風の旅団/反感〉に割り振ります。初期配分では〈風の旅団/名声〉は〈風の旅団/反感〉より10%以上高くなければいけません。
名声の高さは義務の多さです。一定の権力が奮える代わりに、多くのノルマが課されます。
反感の多さは敵の多さです。反感が多ければ他のメンバーからの挑発行為を受けることが多くなります。
2.欲求値ルールに従って、キャラクターの欲求判定表を作成します。内発欲求判定を10回行い、各欲求ポイントを書き込みます。これが初期の欲求値になります。
***特殊な設定値
キャラクターは最低限
【脅威】技能セット
【業務】技能セット(【脅威】で代替可能)
〈風の旅団/名声〉
〈風の旅団/反感〉
の4つの値を記録する必要があります。
***〈風の旅団/名声〉と地位
〈風の旅団/名声〉は標準的な名声値のルールに従い、風の旅団内での地位を表します。一般的には旅団から指示される業務の成功度によって上昇します。
名声値は日常的に変動しますが、それを周囲が認識するのは毎季39日の「集会」の場になります。
名声値30未満は準構成員です。日々の雑用や使いっぱしりとして周囲の人間に顔を知られている程度で、何の発言権も認められません。
名声値が30に達すると、「組」のメンバーとしてその組全員に紹介されます。
名声値が50になると準構成員の舎弟を持つことができるようになります。
名声値が70になると名声値70未満の構成員を舎弟として持つことができるようになります。またミッションによってはリーダーを任されることも出てきます。
名声値が90になると、一定下部構成員の指揮権を与えられます。組長と直接接触できるようになり、代参として他の組織に派遣される可能性があります。
名声値が100になるとキャラクターは上部構成員として登用され、キャンペーンからは除外されます。
〈風の旅団/反感〉が〈風の旅団/名声〉と同じ値になったなら、キャラクターは次の「集会」で罪人として裁かれます。詳細はセッションで表現されてから記載します。
***【脅威】技能セット
旅団の下部構成員では集団にどれだけ利害をもたらしているかよりも、物理的な脅威度が日常的にものを言います。
脅威技能セットは通常の5つの技能による平均値ではなく、下記の5つの値の平均値で求めます。
+雄弁 or 脅迫(交渉分野基本10%)の成功率
+POW×5
+(発射武器の攻撃成功率or近接攻撃-30%)+13を越えるダメージ1につき+5%
+防御-30%+全身のAP値合計(自分のみで調達できる魔術含む)
+《治癒》の強度×15
さらに馬を持っている場合は1~6の平均値に、乗馬20%につき+5%を加算します。
***【業務】技能セット
キャラクターは旅団に対して貢献するために通常の名声値ルールに従って貢献技能セットをつくります。技能の組み合わせはマスターと協議してください。
【脅威】技能はそのまま貢献技能として用いることができます。
***女性キャラクター用特殊ルール
女性キャラクターはの場合、下記の算出式を【旦那】として【脅威】の代わりに用いることもできます
【旦那】APP×5-30歳を超える年齢+娼妓20%につき+5%
ただし【旦那】は【業務】用の技能セットとして使うことはできません。
**反感値の解消
***保証
風の旅団ではオーランスとアーナールダはペナルティーなしでの保証を行えます。バービスタ・ゴア、ウロックス、アイリーサ、ワッハは名声値-20での保証を行えます。フマクト、ランカー・マイ、イサリーズは名声値-40で保証を行えます。それ以外のカルトは保証を行えないか、行わないか、やってみないとわからないほどレアです。
***譲渡
風の旅団では反感値の譲渡は簡単ではありません。これは毎季39日の祭日にのみ、10ポイントの名声値を減らして、2D6ポイントの反感値を減らすことができます。ただし名声値の減少により、尊敬欲求は10ポイント上昇します。
***排斥
排斥は毎季39日の祭日に通常通り判定できます。ただし外部化された脅威は、即キャラクターに振りかかるでしょう。
**下部構成員の日常生活
下部構成員の日常は多忙です。
哨戒、徴発、威嚇行動、襲撃、スパイ、敵対集団からの逃亡、上部構成員の警護や使いっ走り、水汲み、食事、騎乗動物の世話、武具の手入れ、生活資材の作成や修理、そしてわずかながらの耕作や採集。
キャラクターは週単位経験ルールに従って下記の生活パターンを選択します。
***業務
ミッションの発生しない週は、キャラクターは「業務」週として週単位経験表を記入します。ここでは【業務】技能セットに設定した5つの技能のうち3つに経験ポイントを振ることができます。
業務の週、キャラクターは最低1回の【業務】の貢献ロールを行わなくてはなりません。最大で3回までロールすることができ、【業務】の成功度1につき1BADを獲得します。
#blockquote(){コラム:1成功度1BADでは週に200~300ルナー相当で、収入が多く見えるかもしれませんが、これは企業でいう「売上」であってまだ経費を支払っていません。1季に1回のBADノルマを支払って初めて実質的な収入になります。}
***休息
風の旅団に休暇の概念はありません。怪我や病気、カルトへの奉仕、地の季と聖祝季の祭りだけが業務ではない週です。この生活は旅団の下部構成員に多くのストレスをもたらしています。
休息をするには10BADを消費します。消費できない場合、不足するポイント分、〈風の旅団/反感〉が増加します。
***奉仕
風の旅団ではカルトへの奉仕は暗黙の了解ではありません。カルトへの奉仕をするには休息同様に10BADを支払い1週間の休暇を取る必要があります。消費できない場合、不足するポイント分〈風の旅団/反感〉が増加します。
奉仕週には二つのカルト技能に経験ポイントを振ることができます。
***訓練・研究
残念ながら風の旅団でまとまった訓練を行う機会はありません。研究を行う場合は休息と同様に処理をします。
***経験
長期遠征などマスターから指定のあったときは「業務」ではなく経験として5つの技能に経験ポイントを振ることができます。
経験週の貢献ロールの回数やノルマ、制限などは個別に指定されます。
**BADノルマ
キャラクターは毎季39日に、自身の〈風の旅団/名声〉に見合ったノルマを支払う必要があります。ノルマは上層部の気まぐれによって変動しますが、標準的には下記の表を使用します。
|ランク|〈名声〉|BAD|
|1|0-29|8|
|2|30-49|12|
|3|50-69|16|
|4|70-89|20|
|5|90-|24|
馬を所持している場合2BADを追加で支払う必要があります。
<風の旅団知識>の成功率に従ってノルマ低減できる。30で-1/50で-2/70で-3/90で-4。
ノルマを支払えないキャラクターは〈名声値〉が1ランク下の最大値まで低下します。
名声値の下落は尊敬欲求の増加を招くことに気をつけてください。
**ゲームの進行
***キャラクター投入フェイズ
参加キャラクターが決定したら、各プレイヤーはそれぞれ以下の点を簡潔に発言します。
プレイヤー名/キャラクター名(二つ名つきが望ましい)/性別と外見年齢/SIZ/INT(行動宣言順位把握のため)/APP/体型のステレオタイプ/一言で言うと?/公言しているカルトと地位/公言している出身地/日常使用する言語/主装備と戦闘スタイル/防具とAP概要/【脅威】〈風の旅団/名声値〉〈風の旅団/名声値〉
全員の自己紹介が終わった時点で、他に確認すべき事項があれば、ここで確認してください。
***内発欲求フェイズ
欲求値ルールに従い、内発欲求判定を3回行います。キャラクターのストレス総計を計算し、欲求の抑圧判定をします。
***反感フェイズ
〈風の旅団/反感〉をロールして成功度分のBADを失います。
***示威フェイズ
キャラクターは周囲に示威行動を行うことができます。
|レベル|脅威値加算|勝利(尊敬/反感)|敗北(尊敬/反感)|
|-3|-60|0|+4|
|-2|-40|0|+3|
|-1|-20|0|+2|
|0|0|-1|+1|
|1|+20|-2|0|
|2|+40|-3|0|
|3|+60|-4|0|
示威を行う相手のレベルを宣言し、自分の名声値に脅威値加算を加えて、相手の脅威値とします。
互いに脅威判定を行い、成功度の差分、BADと名声値が増減します。
また、BADを得た場合には反感値も増加します。
***調達フェイズ
1BADの調達には行為ロール不要。2BAD以上の調達は行為ロール(名声値)が必要。
成功→2倍かつ2週間後の入手、効果→1.5倍かつ1週間後、
クリット→1倍かつ1週間後
名声値ロール修正 -5%/BAD
調達1週間延期につき、成功率のペナルティを10BAD相当打ち消せる。
魔晶石は1ポイント当たり3BAD。
呪文はカルト呪文、アソシエート呪文とも通常通り。
一季に一回、上納時には辺境価格。それ以外は荒野価格。
***日常フェイズ
マスターから「ミッション」が宣言されなければ日常フェイズを処理します。特に宣言しない限り、キャラクターの生活スタイルは「業務」になります。
ストレスの解消を必要としているなら、「自由」のために貢献ロールを減らす、〈恋人〉〈家族〉へ貢献ロールを振り分けることも可能です。
買春、消費もこのフェイズで行います。特に時間は必要ありません。
**以下執筆中
**部下や彼女を探す
探す部下の合計は自分の名声値以下
自分名声値-相手名声値以下ロールで獲得。
収支:
部下の名声値合計に対して判定する。
収入:部下の名声値の合計の十の位の値 BAD
維持費:1BAD/人(女性は2BAD)
本人の名声値の上昇 +人数^2
本人の脅威値の上昇 +人数^2
離反:
自分の名声値VS部下の名声値の対抗ロール。一季に1回。失敗すると部下が離れる。
コストを掛けることで成功率を上げられる。+5%/1BAD
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